機動戦艦ナデシコ
1378話
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ってあまり動物の種類を得る事は出来なかった。
だが、オーブがSEED世界を実質的に治めるという事になってからは、当然ちょっと変わった動物も手に入れられるようになり……その中の1つにダチョウがあった訳だ。
ダチョウ肉というのは特徴がないのが特徴といった感じの肉で、調理次第ではいかような料理にも合わせる事が出来る。
事実、交流区画にある食べ物を出す店でも試験的にダチョウ料理を出している場所もあり、超包子でも四葉がダチョウ肉の料理を考えているところだ。
……ふと、本当にふとだが、中華料理とダチョウ肉という組み合わせで、トンボやミミズ、更には蠅の幼虫……いわゆるウジ虫を使ったカルパッチョが脳裏を過ぎったが、それはきっと何かの気のせいだろう。
まさか四葉がそんな料理を出す訳がないよな。
貴方、疲れてるのよアクセル……と誰かに言われたような気がするが、こっちもきっと気のせいだろう。うん。
「ダチョウが食肉になるとは……」
グリューノの唖然とした言葉に、俺も同意するように頷く。
実際、俺が最初に聞いた時にも驚いた記憶があるしな。
それでも実際にダチョウ肉のステーキを食べた時にはそれ程違和感はなかった。
「実際、処理が難しい肉ではあるらしいけどな。量産型Wからの情報によると、殺す時にダチョウを興奮させてしまうとアドレナリン全開になって毛細血管が破裂、血なまぐさい肉になるらしい」
試しにという事で処理に失敗したダチョウ肉を食べてみたが、最初に食ったダチョウ肉は何だったのかと言いたくなるくらいに不味い肉だった。
それこそ、とてもではないが食えたものじゃない。犬の飯にもならない……とか言うんだったか?
「ダチョウ肉……ユキナは喜ぶ、か?」
「白鳥……お前な。いや、実は食べさせてみたら喜ぶか? ユキナも何だかんだと料理はそれなりに得意だし、もしかしたらこれを切っ掛けにナナコさんのように……」
白鳥と月臣の会話を聞きながら、ユキナって誰だ? と疑問に思う。
木連には女が少ないというのはこれまでの経験で理解している。
白鳥がエザリアに、高杉が神楽坂に一目惚れに近い状況になっているのも、そんな俺の予想を裏付けていた。
いやまぁ、純粋にエザリアと神楽坂が平均以上の美人なのは理解出来るんだが。
……こうして考えると、もしかして木連の人間ってハニートラップの類に思い切り弱いんじゃないか?
それこそゲキガンガーに出てくるキャラの……何だったか。ナナコ? とかいうキャラと同じような性格付けをすれば、もしかして一発でハニートラップに引っ掛かりそうだな。
ユキナというのが誰なのかという俺の疑問に気が付いたのか、白鳥はどこか照れたように口を開く。
「妹です。料理は上手いので、ダチョウ肉にも興味を
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