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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十話  正しいデバイスの選び方
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ょ。せめてアームドデバイスに変えれば、攻防の幅が広がると思うんだけど?」

そんなもんかねぇ?

「うーん、そうかなあ?」

気のない返事をするオレ。

ぶっちゃけた話、書類仕事を放っぽってきたから早く戻りたいんだよね。あんま遅くなるとティアナが怒るし。

でも、シャーリーは引き下がらない。

「気に入らなければ今のままでいいから、見るだけでもね?」

結局、シャーリーに押し切られる形で、オレはデバイスを見る事になった。





そんで、午前中に使用した訓練スペースに来た訳なんだけど、よくもまあ集めたもんだ。

そこには、山ほどアームドデバイスの素体が積み上げられてあった。

剣が多い感じがするけど、問題はそこじゃない。

山と積まれたデバイスの側に、なぜか佇むシグナム副隊長。

「来たか。早速やるとしよう」

訳の分からない事を言って、副隊長は愛用デバイス、レヴァンティンさんを起動させ……

って、ええええ!

「はい?やるって何をですか!」

超驚いて裏返った声でオレは聞き返してしまった。

「決まっている。デバイスを選ぶのだから、試し斬りが必要になるだろう。私が相手になってやろうと言うのだ」

「「ファッ!!」」

思わず声を上げるオレとシャーリー。この展開はシャーリーにも予想外だったらしい。

「シ、シグナムさん?アスカのデバイス選びのアドバイスをって頼んだんですけどお?」

シャーリーが慌ててシグナム副隊長に言う。よし、負けるなシャーリー!

だが……

「なら、尚のこと相手をしなくてはなるまい?素振りや言葉だけで己の命を預ける相棒を選べる筈がないだろう。とことん使ってみる。それが正しいデバイスの選び方だ」

さも当然、と言い切る副隊長。マズイマズイマズイ!

「い、いやあ、副隊長のお手を煩わせる訳にもいかないでしょう?」

なんの死亡フラグだよ!変な汗がダラダラ出てきたよ!ヤバイよ!

なんとか遠慮しようとしたが、シグナム副隊長は全く動じない。

「気にするな。最近は対人訓練も少なくなっていた所だ。丁度良い」

対人戦闘訓練じゃないですから!デバイス選びですから!

そんなオレの心の声など微塵も気づかずに、ブンブンとレヴァンティンさんを振るシグナム副隊長。

すると、

パンッ!!!!

いきなり破裂するような音と同時に、体感できる程の衝撃が周囲に走る!

「な、何!?今のは??」

驚いたシャーリーがオレに聞いてくる。

「……レヴァンティンさんの切っ先が、音速を超えた時の烈破音だよ」

たぶん、オレは青ざめているんだと思う。死刑執行前の囚人ってこんな心境なのかな?

「…………ゴメン
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