第55話(3章終了)
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るのか?」
「か、課長!?突然何を……」
「レンちゃんは”警察関係者”と言いましたから、元刑事であったアリオスさんは”容疑者”でないのでは……?」
セルゲイのレンへの質問にロイドは驚き、エリィは戸惑いの表情をした。
「………うふふ、どうやら言葉が足りなかったようね。ガイお兄さんを殺害しかけた”容疑者”に入らない人物はセシルお姉さんたちを除いて”ガイお兄さんが殺害されかけた時点の警察関係者”よ。」
「そいつは…………」
「信じたくはないけど、”ロイドのお兄さんが殺されかけた時点では警察関係者ではなく遊撃士である”あのアリオスさんまで”容疑者”に入るという事になるわね………」
「……………………………」
意味ありげな笑みを浮かべて答えたレンの答えを聞いたランディは目を細め、エリィは不安そうな表情をし、セルゲイは真剣な表情で黙り込んでいた。
「…………兄貴の事はともかく………今は、この薬の被害を食い止めることが先決です。それと、キーアですが………例の『教団』と何らかの関わりがあるかもしれません。」
一方複雑そうな表情で黙り込んでいたロイドは気を取り直して話を戻した。
「あ…………!」
「チッ、そいつはありそうだな。記憶喪失の原因が薬物って話もあったし……」
「ああ……俺もそう睨み始めている。」
「……………」
「ですから課長………動くのは俺達に任せて課長はここでキーアを守ってやってくれませんか?一課との連携もありますし、俺達には司令役が必要なんです。」
「ほう…………」
そしてロイドの意外な提案を聞いたセルゲイは驚き
「た、確かに……」
「誰かが支援課に詰めとく必要はありそうだな。」
「もし、”教団”の狙いがキーアなら支援課の守りをがら空きにできないものね。」
エリィとランディ、レンはそれぞれ納得した様子で頷いた。
「……すみません。せっかくの申し出なのに、生意気なことを言ってしまって。」
「クク……いや。―――いいだろう、引き受けた。ただし今まで通り、わざわざ俺から指示は与えん。相談にはいくらでも乗るし、各方面と連絡も取ってやるが………お前達自身が判断して今回の事件を解決してみせろ。どうだ、やれるか?」
申し訳なさそうな表情で謝罪するロイドに静かな笑みを浮かべて見つめたセルゲイは真剣な表情で指示をして尋ね
「はい……!」
「了解しました!」
「うふふ、レンも支援課のメンバーなのだから、大船に乗ったつもりで朗報を待っていていいわよ♪」
「やれやれ、明日から鬼のように忙しくなりそうだぜ。」
訊ねられたロイド達はそれぞれ力強い返事をした。そして翌日―――――
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