第55話(3章終了)
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「そんな………!じゃあ、レンちゃんとユウナちゃんも………!」
「チッ………外道どもがっ!!」
セルゲイの口から出た驚愕の事実を知ったロイドは厳しい表情で声を上げ、エリィは悲痛そうな表情でレンを見つめ、ランディは舌打ちをした後怒りの表情になり
「…………まあ、レンとユウナはあの”ロッジ”にいた子供たちの中でも”目玉商品”のような扱いをされていたお陰で”色々な性行為”をやらされたけど、他の子達と違ってレンとユウナは処女だけは奪われなかったから、その事だけは不幸中の幸いだったわ。」
「………っ!」
「…………………」
「…………そんな事があったのにレンちゃんはよく男性恐怖症や心的外傷後ストレス障害(PDSD)にならなかったわよね………?」
レンの話を聞き、レンやユウナに売春行為をさせた者達に怒りを抱いたロイドは唇を噛みしめ、ランディは重々しい様子を纏い、エリィは辛そうな表情で訊ねた。
「うふふ、レンは”天才”だもの♪――――だからこそレンはレンを”ロッジ”から連れ出して”今の家族”――――”ブライト家の一員”にしてくれたルークお兄様には心から感謝し、慕っているの。ルークお兄様が望むのだったらレンは躊躇いなく処女をお兄様に捧げるし、愛人やセックスフレンドになってもいいと思っているわよ。」
「まだ子供の癖にそんなマセた事を言うなよな………」
「そうよ……第一そのルークという人もレンちゃんにそんな事をして欲しいと望んで助けた訳じゃないでしょう?」
「………………もしかして君が”Ms.L”として莫大な財を築いたのも自分を助けてくれたルークさんの為か?」
レンの本音を知ったランディとエリィは疲れた表情で指摘し、複雑そうな表情でレンを見つめていたロイドは気を取り直して訊ねた。
「うふふ、中々良い所をついているわね。正確に言えば”ブライト家”の為よ。」
「莫大な財を築いた理由が”ブライト家の為”って……一体どういう事なのかしら?」
レンの説明を聞いてある事が気になったエリィは不思議そうな表情で訊ねた。
「そんなの決まっているじゃない。――――ようやく手に入れた”レンの新しい家族”を”前の家族”の時みたいな事にしない為よ。」
「それは………」
「再び借金によって家族がバラバラになる事を防ぐ為か…………」
「だからと言って幾らなんでも稼ぎ過ぎじゃねぇか?」
レンの答えを聞いたロイドはエリィと共に複雑そうな表情をした後溜息を吐き、ランディは呆れた表情で指摘した。
「お金はたくさんあればある程様々な問題を解決できる可能性が広まるでしょう?―――特に荒事関連はお金さえ用意できれば、大概は解決できる………そうでしょう、
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