第55話(3章終了)
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ルゲイの説明から出てきたある人物の名前を聞いたエリィは驚き、ランディは信じられない表情で訊ねた。
「ああ、そうだ。『剣聖』カシウス・ブライト……………彼が当時の事件の指揮を取っていてな。あの事件の解決は彼の働きが大きかった。」
「ちなみにカシウス准将はエステル達の父親でもあるんだ。」
「まさに”英雄”の血筋じゃねえか………」
「親子揃って、”英雄”って、凄い家族よね………もしかしてレンちゃんがブライト家に養子入りしたのもその事が関係しているのかしら?」
セルゲイとロイドの説明を聞いたエリィはランディと共に疲れた表情で溜息を吐いた後ある事に気づき、辛そうな表情でレンに訊ねた。
「ええ。レンがお兄様達に救助された当時”あの二人”はまだ借金を返すのに必死な時期だったからレンの身元がわからなくてね。加えてレンは”あの二人”の事を”偽物の家族”で、レンを助けてくれたお兄様が”本当の家族”だと思い込んでいたもの…………そして目が覚めた時看護師さん達に”レンの家族”が誰なのか聞かれた時ルークお兄様の名前を出したら、翌日ルークお兄様が病室に来てくれてレンから色々事情を聞いた後、恐らくパパ達にも相談したのでしょうね………その次の日から毎日”レンの家族”としてお見舞いに来てくれて、退院後は”ブライト家というレンの新しい家族”が住んでいるリベールに一緒に帰って………そこからの続きは………話さなくてもわかるでしょう?」
「あ…………」
「……………」
「それが君がブライト家に養子入りした経緯か…………―――!もしかして君の”Ms.L”としての才能を含めたあらゆる能力に秀でている能力もティオが持つ感応力と同じ……!」
レンの話を聞いたエリィは呆けた声を出した後辛そうな表情で黙り込み、ランディは目を伏せて黙り込み、ロイドは重々しい様子を纏って呟いた後ある事に気づいて血相を変えてレンを見つめ
「うふふ、中々鋭いわね。――――まあ、レン自身に備わっている元からの才能もあるから全てとは言わないけど、レンに投与され続けた”グノーシス”も確実に影響しているでしょうね。既にレン以外の”実例”が弁護士のオジサンの口から出てきたもの。」
「まるで未来が見えていたかのようなツキとカンで株を売買した証券マンの話か…………」
「レンちゃん…………」
ロイドの推測に感心した様子で答えたレンの説明を聞いたランディは重々しい様子を纏って呟き、エリィは辛そうな表情でレンを見つめていた。
「……話を続けるが、レンがいたロッジってのがまた、とんでもない事をしていた場所でな。………何でもそのロッジに集めた子供達を使って各国の権力者達に売春行為をさせて、活動資金を受け取っていたらしい。」
「なっ!?」
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