第55話(3章終了)
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ジを一斉検挙・制圧する大規模な作戦が実行された。そして俺達3名は、共和国最先端、アルタイル市の郊外にあるロッジの制圧を担当し………ガイは、当時8歳だったティオ・プラトーを保護した。ティオは衰弱しきっていたが、まだマシな方だったのかもしれん。………それ以外の子供たちがティオ以外の一人を除いて全員、助からなかったというのもあるが………他のロッジで試みられていたおぞましい”儀式”に比べたら、まだマシな扱われ方だったからだ。
「………なんで………なんでそんな連中が存在を許されてるんだ………ッ!!」
「……吐き気がしてきたわ………」
「クロスベルにおける犯罪とはちょいと次元が違いすぎるな………」
「…………………」
セルゲイの説明を聞いたロイドは怒りの表情で叫び、エリィは静かに呟き、ランディは考え込みながら呟き、レンは辛そうな表情で黙り込んでいた。
「そう言えば課長。さっき『ティオ以外の一人を除いて全員、助からなかった』と言っていましたが……『もう一人の助かった子供』はどうなっているのですか?」
「あ………」
「確かに今の話だとティオすけ以外の子供も一人だけ助かったって事になるよな……」
ロイドの疑問を聞いたエリィは呆け、ランディは真剣な表情で考え込んだ。
「あー………そいつについてだが………」
ロイドの疑問に対してセルゲイは答えを濁そうとしていたが
「―――言っちゃって構わないわよ、セルゲイおじさん。どうせ”教団”の事を調べていたら絶対にレンにも辿り着くでしょうし。」
その様子を見たレンが静かな表情で指摘した。
「なっ!?」
「『”教団”の事を調べていたら絶対にレンにも辿り着く』って事は………!」
「……課長、マジで小嬢が『もう一人の助かった子供』なんッスか?」
レンの答えを聞いたロイドは血相を変え、エリィは不安そうな表情をし、ランディは目を細めてセルゲイに訊ねた。
「………ああ。正直レンが特務支援課に出向してくる事を知らされてそいつの資料にあったそいつの顔写真を見た時は自分の目を疑ったくらいだ。何せ『D∴G教団』から救い出されたもう一人の子供まで”特務支援課”に来たのだからな。」
「課長………」
疲れた表情で溜息を吐いたセルゲイの話を聞いたロイドは静かな表情で見つめていた。
「………ちなみにレンがいたロッジを制圧し、レンを救助した人物達の中には先程話に出た高名な遊撃士――――『剣聖』カシウス・ブライトの息子である『焔の剣聖』ルーク・ブライトもいる。」
「『剣聖』カシウス・ブライト……!」
「『百日戦役』で窮地に陥っていたリベール軍を立て直して、帝国を追い払っていうあの”リベールの守護神”ッスか!?」
セ
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