暁 〜小説投稿サイト〜
大神桜絵巻
第6巻 平原を走る
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
たのかよォ!……さながら鬼の住み着く羅城門ってところかィ?」

「羅城門ねぇ」

「妖怪どもめ……あんな大層なモンをおっ建てやがって太ぇ奴らだァ。目障りだから見つけ次第片っ端からブッ壊して行こうぜェ!」

「おう!任せな!」

それから俺達は建物に近づく。
建物はどうやら道場らしい。

「おもしろそうだし入ってみようぜ!」

「わん!」

道場の中には一人の老人がいた。

「ホホゥ……?こりゃ可愛らしいオオカミさん達がやって来たのう。ワシの名前は小柄鬼斬斎。ここは小柄流、武術道場じゃ」

「俺は白渡久桜!」

「ほうほう、そうか。してオオカミさん達や、このボロ道場に一体何用かな?……まさかこの道場に武術を学びに来たんじゃあるまいの?」

「じーさん、俺が喋るの驚かないんだな」

「ホッホ、それよりどうするんじゃ?」

「学ぶ!」

「わん!」

「ホッホッホ、こりゃ物好きなオオカミさん達じゃのう。しかし、可愛らしいお前さんがたと遊んでやりたいのは山々じゃが、危険な稽古で怪我をさせてはイカンしのう……」

うーんと悩む爺さん。そして何かを思いつく。

「そうじゃ!稽古代がちと高いんじゃがお前さん達に払えるかの?」

「金ならあるぜ!やってやらぁ!」

「何と!?お前さん達、本当に稽古代を用意しておったのか?そうか……そこまで言うのならば仕方ない。望み通り……ワシが直々に稽古を付けてやろう……」

ウムムムムムと唸り始める爺ちゃん。
そしてうおおおおおおおと雄たけびをあげる。

すると……!

「「ええええええぇぇぇぇえええええ!!」」

爺さん顔が回転したぁ!!しかも後ろが燃えて爆発した!!
人間じゃねぇ!!

「フウウウウ……貴様等、覚悟は出来ているだろうな?では、この中へ入るがいい……」

ちょ、爺さん性格も変わったよ!何か怖ぇよ!!

俺達は道場の中に入って、爺さんから業を教えてもらうのだが……

「修行などという生ぬるい事はナシだ!」

「ないのかよ!!」

極意書を渡されここで練習した後は実践しろとの事です。

なかなかハードだぜそりゃ……いきなり実践で高等技術(爺さんが言うには)を覚えろと言うのだから。

その後、爺さんが切り刻んだ練習用案山子を気合で直すという事をしたり、爺さん人間じゃねぇ!って叫びたくなる事が何回かあったけど……

とりあえずかわせ身とか便利そうな業をとりあえず習得できたぜ!

ってな訳で。

「あばよ!爺さん!」

爺さんに別れを言って道場でました。
いや、爺さんが怖いとかそんなんじゃないよ?爺さんに言われた通り実践で覚えに行くだけだよ。ほんとだよ。



「……行ってしま
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ