第6巻 平原を走る
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たのかよォ!……さながら鬼の住み着く羅城門ってところかィ?」
「羅城門ねぇ」
「妖怪どもめ……あんな大層なモンをおっ建てやがって太ぇ奴らだァ。目障りだから見つけ次第片っ端からブッ壊して行こうぜェ!」
「おう!任せな!」
それから俺達は建物に近づく。
建物はどうやら道場らしい。
「おもしろそうだし入ってみようぜ!」
「わん!」
道場の中には一人の老人がいた。
「ホホゥ……?こりゃ可愛らしいオオカミさん達がやって来たのう。ワシの名前は小柄鬼斬斎。ここは小柄流、武術道場じゃ」
「俺は白渡久桜!」
「ほうほう、そうか。してオオカミさん達や、このボロ道場に一体何用かな?……まさかこの道場に武術を学びに来たんじゃあるまいの?」
「じーさん、俺が喋るの驚かないんだな」
「ホッホ、それよりどうするんじゃ?」
「学ぶ!」
「わん!」
「ホッホッホ、こりゃ物好きなオオカミさん達じゃのう。しかし、可愛らしいお前さんがたと遊んでやりたいのは山々じゃが、危険な稽古で怪我をさせてはイカンしのう……」
うーんと悩む爺さん。そして何かを思いつく。
「そうじゃ!稽古代がちと高いんじゃがお前さん達に払えるかの?」
「金ならあるぜ!やってやらぁ!」
「何と!?お前さん達、本当に稽古代を用意しておったのか?そうか……そこまで言うのならば仕方ない。望み通り……ワシが直々に稽古を付けてやろう……」
ウムムムムムと唸り始める爺ちゃん。
そしてうおおおおおおおと雄たけびをあげる。
すると……!
「「ええええええぇぇぇぇえええええ!!」」
爺さん顔が回転したぁ!!しかも後ろが燃えて爆発した!!
人間じゃねぇ!!
「フウウウウ……貴様等、覚悟は出来ているだろうな?では、この中へ入るがいい……」
ちょ、爺さん性格も変わったよ!何か怖ぇよ!!
俺達は道場の中に入って、爺さんから業を教えてもらうのだが……
「修行などという生ぬるい事はナシだ!」
「ないのかよ!!」
極意書を渡されここで練習した後は実践しろとの事です。
なかなかハードだぜそりゃ……いきなり実践で高等技術(爺さんが言うには)を覚えろと言うのだから。
その後、爺さんが切り刻んだ練習用案山子を気合で直すという事をしたり、爺さん人間じゃねぇ!って叫びたくなる事が何回かあったけど……
とりあえずかわせ身とか便利そうな業をとりあえず習得できたぜ!
ってな訳で。
「あばよ!爺さん!」
爺さんに別れを言って道場でました。
いや、爺さんが怖いとかそんなんじゃないよ?爺さんに言われた通り実践で覚えに行くだけだよ。ほんとだよ。
「……行ってしま
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