我が身を滅ぼすために
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サスを担いでいる。
『主も来い』
「!!」
その様子を一番後ろから見守っていたドランバルト。その男にマカロフは個人念話を送る
『俺はギルドの一員じゃねぇぞ』
『主の力が必要になる』
『俺の?』
なぜギルドのメンバーではない自分が呼ばれたのか理解できていないドランバルト。それに答えたマカロフの言葉でも、まだ理解が追い付いていないようである。
『事が全て無事に片付いたならば、ギルド全員の記憶から、ルーメン・イストワールを消してもらう』
『それは、俺自身の記憶も消せってことかよ』
『だが、主は必ずそうする』
なぜマカロフがそんなことを言えるのか、ドランバルトにはわからなかった。
「急ぎましょ!!」
「そうね」
ドランバルトとマカロフが念話をしていることなど知りもしないルーシィたちは、すでに妖精の尻尾に向かう用意が整っていた。
「ドランバルトさん?」
「あ・・・あぁ」
ウェンディに声をかけられ、意識をそちらに向けるドランバルト。
(なんなんだ、ルーメン・イストワールってのは)
マカロフがギルドの仲間たちの記憶を消してでも隠し通そうとするもの。それが何なのか、彼には見当もつかなかった。
「っ・・・」
「強ぇな」
「四人がかりでこれか」
「厳しいな」
こちらはマルド・ギールに立ち向かっているナツと三大竜。彼らは予想以上の強敵に顔をしかめている。
「ナツさん、大丈夫か?」
「当たり前だ!!こんなもんかすり傷にもならねぇっての」
「そりゃあよかった」
「まだいけるようだな」
互いの体調を確認しあい、まだまだ戦えることを認識する彼ら。その中でも、ナツは一際やる気に満ち溢れていた。
「おうよ、勝負だからな。俺が先にあいつを倒す」
「「「まだ覚えてたのかよ!!」」」
「お前らに負けてたまるかっての!!」
自分たちのアシストをしてくれたことで、ナツはどちらが相手を先に倒すのかという勝負を忘れていると思っていた三大竜は思わずそう突っ込んだ。それにナツは当たり前といった表情で答える。
「フッ」
その姿を鼻で笑うマルド・ギール。彼は念話を使用し、十鬼門で唯一生き延びているキョウカにそれを送る。
『キョウカ、まだか?早くフェイスを起動させろ』
エルザと交戦中のキョウカ。彼女は今、フェイス発動の魔水晶と生体リンクをし、目の前の敵を圧倒していた。
生体リンクした理由は、フェイスの発動を早めるため。その思惑通りキョウカはみるみるカウントダウンを減らしているが、エルザをいたぶることに悦を感じており、マルド・ギー
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