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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
我が身を滅ぼすために
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闘。しかし、それをナツ自ら行動に移してくれたことにスティングは笑みを浮かべ、後方に腕を引く。
スティングを中心にローグとグラシアンがサイドに集結し、それぞれの腕に魔力を纏わせていく。
別々になっていた三頭の魔力。それは次第に交わっていき、息の合ったコンビネーションで同時にそれを前に突き出す。

「「「聖幻影竜閃牙!!」」」

付き合いの長い彼らだからこその合体魔法(ユニゾンレイド)。それは逃げ場のない敵へと一直線に向かっていく。

「光と闇か。それに幻も加わってより輝きを増している。美しいものだ。しかし」

マルド・ギールは体の前で両手を持ってくると、三大竜の合体魔法(ユニゾンレイド)は彼のそれに吸い込まれていく。

「我が中に消えよ」
「ウソだろ!?」
「俺たちの魔法を・・・」
「吸収した!?」

彼の中に吸い込まれ姿を消してしまう魔法。それには放った竜たちも驚いていることしかできない。

「と!!雷炎竜の撃鉄!!」

何事もなかったかのような佇まいのマルド・ギールに、その上からナツが雷を帯びた炎の腕で殴り付ける。

「フッ」
「!!」

完全に頭を捕らえた一撃。それなのに、マルド・ギールはニヤリと笑みを浮かべナツを横目で見ると、体を光らせ炎の竜を地面に叩き落とす。

「グッ!!」

背中から落ち転がっていくナツ。それに対しマルド・ギールは、自分とともに打ち上げられた椅子が地面に着地した後、それに悠々と座り、肘をついて足を組む。

「それが限界なら、諦めた方がいい。マルド・ギールは、まだ本気(エーテリアスフォーム)を出していないのだよ」
「!!」

痛めた腕を抑えるナツに見下した視線でそう告げるマルド・ギール。絶対的な力を持つ悪魔を前に、四人のドラゴンたちには焦りが見え始めていた。





















その頃、フェイス発動を食い止めるべくルーシィたちと合流していたウェンディたち。彼女たちはマスターからの念話に思わず固まっていた。

「ルーメン・イストワール?」
「なんですか?それは」

聞いたこともない単語にオウム返しするルーシィとウェンディ。彼女たちの問いに、水晶の中に入っているメイビスの前に立っているマカロフは静かに答える。

『詳しく説明しとる暇はない。今すぐにギルドに戻ってこい』
「今すぐって・・・マスター?」
「けど、ギルドは粉々に・・・」
「よせよ」

妖精の尻尾(フェアリーテイル)はセイラに操られたエルフマンによって爆破されてしまい、今はその形を留めていない。それに責任を感じているのか、大柄の男は顔をうつ向け暗い顔をしている。

『ギルドの地下じゃ。急げ!!』

イマイ
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