第2章:異分子の排除
第29話「交流」
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そ、それもそうですわね...。」
「そういう訳で...っと。」
鞄から取り出した弁当箱を開ける。
「...あんた、随分と女子っぽい弁当ね...。」
そんな俺の弁当の中身を見ていたのか、鈴がそう突っ込んでくる。
ちなみに、俺の弁当はよく女子とかが持ってくる可愛らしい感じの奴だ。
「いや、だって見た目に合わないだろ?」
「そんな事言ったら口調も合ってないわよ!?」
む、確かにそうだな...なら。
「...だからって口調変えないでくださいよ?」
「これで...って、読まれてた!?」
口調を変えようとしたら秋十君に止められた。
「というか、その弁当もネタで作ってきましたよね?」
「ばれたか...。」
「そりゃ、いつも一緒にいますし。」
まぁ、元々ばれるとは思ってたけどな。
「...それにしても、これって自分で...?」
「ああそうだぞ?」
デュノアが聞いてきたので、俺は肯定する。
「...負けたわ...。」
「ははは、伊達に年は食ってないさ。女子にだって料理は負けんぞ?」
まぁ、10年以上俺は眠ってたがな!
...あれ?それってつまり、経験は鈴とかの方が上?...どうでもいいか。
「あ、あの、桜さん、よかったらこれを...。」
「ん?...サンドイッチ?」
徐にセシリアが差し出したのは、サンドイッチが入ったバスケットだった。
「...何分、料理は初めてでして、簡単な物で自信もないのですが...。」
「そうなのか?まぁ、アドバイスがあれば言うわ。」
そう言って、一つ手に取って食べる。
っ!?これは....!?
「...あー、材料間違えたな。これは。」
「そんな!?....っ、甘い...ですわ...。」
「マヨネーズと間違えて何か...これは生クリームだな。ま、それ以外は問題なしだな。」
何故間違えたかは問わないでおこう。
「も、申し訳ありませんわ!これは、責任もって私が...。」
「いや、別に食ったら体壊すって訳でもないし、俺が食ってしまうさ。」
「で、ですが!」
恥ずかしさや後悔で俺を引き留めようとするセシリアだが、構わず俺は食べる。
「...私の時もそうでしたよね...。」
「そりゃあ、誰だって最初から料理が作れる訳じゃないからな。それなのに辛辣に扱うなんてする訳ないだろ?」
ユーリちゃんの言葉にそう答える。...というか...。
「...俺、失敗料理の頂点を知ってるからさ...。」
「...一体どんなのなんですか....。」
あまりに深刻そうな顔をしていたの
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