第2章:異分子の排除
第29話「交流」
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「....これまた、大所帯だな...。」
翌日の昼。予定通り皆で昼食を屋上で食べる事になったんだが...。
「...ちっ。」
「だ、ダメだったかな...?」
なんか舌打ちしている織斑と、申し訳なさそうなデュノア。
「いや、いいんだけどな。」
デュノアはデュノアで、ルームメイトになった織斑を誘っていたようだ。
織斑も篠ノ之を誘っていたし、俺達もいくらか呼んでいる。
「...何気に代表候補生が何人も集まってるわね...。」
「イギリス、中国、フランス、日本、ドイツ...ある意味国際交流ですわ...。」
鈴とセシリアがそう言う。...確かに、代表候補生が多いな。
「あー、ロシアもいるぞ?」
「えっ?」
簪が聞き返すような声を無視して、物陰に行き、あるモノを掴む。
「あ、ちょっと!ねぇ!」
「お、お姉ちゃん....。」
「コソコソ見ずに混ざればいいだろ...。」
そう、物陰にいたのは生徒会長。なんで隠れてたのかは知らんが。
「せ、先輩にこの扱いはひどくない!?」
「年齢なら俺の方が上だ。それと、なんか敬う気にならん。」
「ひどい!?」
生徒会長の登場と俺のやり取りに、デュノアや織斑、篠ノ之が呆然とする。
ラウラはラウラで、生徒会長に対してどんな人物か探っていた。
「こいつは二年のロシア国家代表でな。生徒会長もしている。今の会話の通り、簪ちゃんの姉だ。」
「先輩だったのか。それも国家代表...。」
“やはり第一印象では実力は分からんな”と言っているラウラ。
...こう見えて、生徒でもトップクラスのISの実力者なんだよな。
「とりあえず、改めて自己紹介でもするか?あ、でもラウラとデュノアは転校時に自己紹介したっけな。」
「ちょ、ちょっと、それは一組だけで、あたし達は聞いてないわよ?」
「っと、そうだったな。じゃあ、二回目だが頼む。」
と言う訳で、一組以外の皆に、ラウラとデュノアが自己紹介する。
「じゃ、次はあたしね。あたしは鳳鈴音。中国代表候補生で、二組の代表でもあるわ。皆は“鈴”って呼ぶし、二人もそう呼んでもらえるといいわ。」
「中国...確か不可視の砲撃を開発していたな。」
「ええ。今度、試してみる?」
ラウラが“龍砲”の事を言い、鈴が模擬戦でもするかと聞く。
「...いや、今度のトーナメントに取っておこう。」
「そう。」
どうせなら初見で戦ってみたいのだろう。
そういう訳で、次に移る。
「ラウラさんとは既に知り合いなんですけど...ユーリ・エーベルヴァインです。」
「私は篠咲
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