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ep.018 最終決戦
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..。」
2人は構える。
精神が統一され、雑念が一切なくなる。
2人は走り出した。
「.......フフッ.......終わりだよ...的場くん。」
野口は的場に接近すると、攻撃せずに食らいに行く。
拳は腹に命中し、その一撃で両者とも糸が切れた人形のように倒れた。
........どれだけ時間が経ったのだろう。
的場はベットの上で目を覚ました。
その時は驚きさえしなかったが、的場の左腕は何事もなかったかのように接着されていた。
「まだ動かさないほうが良いぞ。」
声を掛けたのは桐崎だった。
的場はすぐに戦闘準備に入ろうとするが無理だ。
「俺を助けてくれるんですか?」
「元々、俺たちの役目は"計画の成功"か"お前の覚醒"だったからな。 どちらかが成功すれば、どちらかは失敗することは分かっていた。」
「何はともあれ、終わったわけなんですよ。 はい、コーヒーですよ。」
箱部が淹れたてのコーヒーを渡した。
すると、池野がやって来た。
「君の左腕のことで話すことがある。」
池野に指摘されて的場もようやく左腕がくっついていることに衝撃を受けた。
感覚もあるし、痛みも感じる。
「お前の腕は俺と池野で繋げた。」
「でも、1つ問題が生じたんだよ。 それは的場の腕が"焼き切られた"というところ。」
池野の能力、身体操作は"生物のみを操る能力"。
万能性は異常に高く、目に見えない飛び散った血液でさえ回収することができる。
しかし、焼き切られて灰になってしまった細胞や血液は操ることができない。
「細胞や血液としての機能を失ってしまえばそれは操れない。 僕の能力の欠点だ。」
しかし、体のバランスを保つためにも腕は完全再生させなければならなかった。
「そこで俺が能力の力の1部をお前に埋め込んだ。」
それにより的場は極小ではあるがフェニックスの治癒力を手に入れたのだ。
やがて、動けるようになるまで回復した。
箱部のコーヒーを呑み干すと、的場は去って行った。
「これで良かったのか野口。」
的場がいなくなると桐崎が野口に問い掛けた。
野口は的場に比べ傷が軽かったので既に完治していた。
「あぁ、どの道計画は成功したわけだしね。 それに、的場くんは地上には戻れない。」
理由はなくとなくだが分かった。
的場の能力は野口によって作られたものだったからだ。
それだけではない。
的場聖持という存在そのものが野口によって生み出されたものだったのだ。
「この物語は、僕の考える"第1章"。 そしてこれは的場が自分のすべてを知って地上に戻らなくなる。 いわゆるバッドエンドになるわけさ。」
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