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ep.018 最終決戦
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ぁ.......あばら骨が3本、あとはろっ骨が2本ヒビが入ったかな.......。』
むしろ、首から上に異常がないのが不思議だ。
すると野口の目の前がドロドロに歪んでいく。
『うっ....(俺に変われよ...)今はダメかな....君は加減しないから....(お前が死んだら加減も何もねぇよ.....)。』
「うっ......ぐっ.......!」
野口が心臓あたりを抑えて苦しんだ。
的場には何が起こったかさっぱり分からない。
「......ったく、痛えじゃねぇか......的場。」
野口は顔を見せた。
よく見ると先ほどまで青かった瞳が赤色になっている。
的場はこの異常事態の中、ただ冷静になろうと考え、静かに構えたまま話し掛けた。
「あなたは誰ですか?」
「そうか、お前と俺は初対面だったな。」
見た目、声は野口なのに言葉使いと雰囲気が明らかに違っている。
そして、入れ替わった野口は挨拶をする。
「俺は野口真哉。 勝哉とは体を共有してる身だ。」
的場は必死に冷静さを装っている。
野口が多重人格者だったことに、まだ驚きを隠せない。
すると、真哉がコートからナイフを取り出した。
見た感じで持っている数が2本や3本ではないのが理解できた。
「俺は勝哉とは違って不器用でな、器用に能力を使えない反面、武器を使った戦闘は得意なんだよ。」
真哉はナイフを2本投げ、さらに3本、4本と投げていく。
まさにナイフの弾幕だ。
的場はナイフを避けようとするが、ここで背後に強烈な何かを感じ取った。
「見てからじゃ遅すぎるぞ。」
的場は肩から背中にかけて斬られる。
後ろを見ると既に真哉がいた。
そして次の瞬間、真哉に気を取られた的場に無数のナイフが突き刺さる。
血が飛び散り、一瞬走馬灯に近いものが見えた。
「どうして.......反応が鈍った......。」
「出血多量だよ。 アドレナリンの出過ぎで痛みや出血に気付いてなかったのか.......。」
的場の視界が黒く沈んでいく。
体の感覚が分からなくなり、やがて自分が立っているのか倒れているのかすら分からなくなる。
的場は倒れた。
「終わったか......。」
真哉が呟いて後ろを見ると、倒れたはずの的場は何故か立ち上がっていた。
「何ッ!!」
真哉の動揺とほぼ同時に的場がパンチを繰り出し、顔面に命中する。
「痛え.....うっ....!!」
『もうフィナーレだ、真哉。』
野口は真哉から勝哉に戻った。
「最後にしようか.....的場くん....僕も君も..ダメージから見てあと一撃が限界だよ。」
「..............
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