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ep.018 最終決戦
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た野口はもう銃を2丁持つことは不可能だ。
「忘れていたよ。 君の能力の効果はもう1つあった。」
その能力は"自身に掛かる物理法則を操る能力"だ。
的場の能力が無敵貫通と名付けられたのは、相手の能力の干渉の一切を遮断し、物理常識を越えた身体能力に物理法則を掛け合わせて確実に攻撃を当てる能力だからだ。
的場は攻撃を再開する。
左パンチから右フック、その場で横回りして踏み付けるように右キックし、右足で着地すると余った左足で後ろ回し蹴り。
野口は受け止めようとはせずにすべてギリギリ当たらないくらいで回避する。
全攻撃を回避し距離を取ると、コートのポケットからビンを取り出し、フタを開けて空中に投げた。
ビンが割れるが何も起こらない。
すると野口がマッチを取り出し、火をつけて放る。
『何をしたんだ。 臭いがないからガスじゃない可能性は高いが........。』
途端に的場の目の前で爆発が生じた。
何かを見落としているわけではないが、爆発の原因には辿り着かない。
「僕はこれを理解不能の爆弾と名付けているよ。」
理解不能の爆弾。
確かに相応しい名前だ。
的場も正体が分からない。
だが、ある物を見て的場はその正体を知る。
ふと爆発した周囲を見ると、水が発生したいたのだ。
・目に見えない物質。
・火を近付けると爆発を起こす。
・爆発の後には水が発生する。
この3点から考えれば答えは明白。
ズバリ"水素"だった。
しかし、分かったところで能力で水素を無くすことなんて出来る訳がない。
そこで考え付いたのは攻撃時の移動速度を上げることで水素の濃度を薄め、爆発を防ぐ作戦だ。
的場はジクザクに走る。
もちろん速度はマッハ3以上。
「食らえ!」
的場は野口の目の前で拳を構えて現れる。
完全に捉えた。
だがその時、的場は異様な光景を見る。
野口は黒く加工されたコインでコイントスをする。
コインが手元に落ちていくに連れ、そこには見ることすらできるほど強力な電気が発生する。
『これはあの!』
「超電磁砲。」
的場は咄嗟に体を右に傾けるが、レールガンは的場の左腕を根本から焼き切った。
的場はこの時何故か痛みを感じなかった。
人はアドレナリンを過剰に分泌していると、その興奮から痛みを感じなくなることがある。
今の的場はまさにその状態だ。
「まだだ!」
的場は右に傾きながら、左足に力を込め、野口の頭に側面から蹴りを入れる。
「ウォォォォォォォォォォオオオオラ!!」
野口は蹴り飛ばされ、その勢いからフロアのコンクリートの柱に激突し3本折った。
『はぁ....は
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