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ep.018 最終決戦
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ンの重さに耐えられる。」
『とは言っても、さっきの攻撃で耐久性の半分は失ったからもう一度防げるかどうかだけどね。』
的場はクラウチングスタートのポーズを取る。
その頭の中は次の展開を考え出していた。
展開を組み立て終わると、再び走り出した。
『悪いけどさっき考えた攻撃の実験になってくれ。』
野口はコートからさっきとは違う銃を取り出した。
引き金を引くと、瞬時に何発も弾丸が飛ぶ。
的場はそれを見てすぐに"散弾"だと理解した。
しかし不思議なのは、散弾なのにも関わらず、弾丸が広がらない。
よは、分散しないのだ。
『どういうことだ。』
的場と何発もの弾丸はギリギリまで迫る。
弾丸の軌道を読み切った的場がそれをかわそうとした瞬間、弾丸の群れは弾けるように放射線状に広がる。
『何ッ!!』
的場は反応が一瞬遅れた。
散弾が2、3発命中し的場は怯む。
野口はすかさずハンドガンを取り出し、的場に撃つ。
右足に傷を負った的場は瞬時に大きな移動ができないと判断し、後方に倒れるようにして頭を狙う弾丸を回避。
呼吸が整うと分析をした。
この時点で的場の中の野口の情報には偽りがあった。
それは野口の能力の規模だった。
『野口さんの能力で俺が教えられたのは"時速100m以上の速度の物は操れない"、それと"距離が自身から10m以上離れると操れない"。』
これは大きく違っていた。
撃った弾丸を操っている時点で時速100mはあっさりと越えている。
能力の射程についてもおそらく50mはあるだろう。
つまり、このフロアすべてが射程圏内に入っている。
『重要なのはスピーディーで的確な攻防か。』
的場は息を整える。
この瞬間に先ほどの戦いで神薙が見せたチェンジオブペースを使おうと考える。
的場は走り出した。
速度は陸上競技の選手よりも少し速いくらい。
無論、そんな速度で攻めに転じても野口に通らない。
『あの動き......見覚えが....。』
銃口を向ける野口はこの光景をどこかで見た事は記憶していたが、何だったかは覚えていない。
引き金を引こうとした次の瞬間、的場のチェンジオブペースが発動する。
その変速は"ストップandゴー"のレベルだ。
突然、的場が視界から消滅する。
『そうか、思い出した。 これは神薙くんの....。』
的場は既に野口の後ろ。
蹴りのモーションに入っている。
野口はこれに反応し、食らうか食らわないかの紙一重でガードする。
しかし、野口のガードを貫通するように的場の攻撃は野口の腕の骨にヒビを入れる。
「っ......!」
少しばかりだが野口の表情が歪んだ。
どうやら確かな手応えはあったようだ。
左腕を折られ
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