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ep.016 決戦7
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崎の体が炎に包まれ、手を剣を持つような形にすると炎で作られた剣が出現した。
つまり桐崎は炎で武器も自由自在に作れるという訳だ。
今の桐崎は、体に纏った炎が盾となり手に持った炎が剣の役目をしている。
「次が不死鳥の2部。」
桐崎は地面を蹴って飛び出す。
そのタイミングに合わせて背中から炎の翼が生え、桐崎は"飛行"する。
それは地を駆ける数倍は速い。
的場はさらに距離を取るために後方に大きく飛ぶ。
着地し周辺を見回すと、鉄パイプが数本転がっている。
『これなら多少の足止めも。』
的場は弧を描くように体ごと左足で地面をなぞり、鉄パイプを空中に蹴りやる。
そのままの流れで右手で空中のパイプを掴むと、右回りし、逆手で鉄パイプを投げる。
そのまま2本、3本が飛んでいく。
「そんなもの、紙切れに等しいな。」
桐崎の炎の剣は鉄パイプを難なく真っ二つにする。
それは触れるだけで物を焼き切るようだ。
しかも切断面は軽く焦げている。
そこから推測するにあの剣は鉄を溶かした。
そして鉄の融点は1500℃を越えている。
人に当たればそれはそれは恐ろしいことになる。
「食らえ! 炎刀・焔!」
桐崎は剣を縦に振り下ろす。
刀身は的場に届いていないが、剣からは斬撃が生まれ、それは地を走っていく。
「これはヤバイ!」
的場は直感でそれを理解し、左に緊急回避する。
斬撃は的場が立っていた場所を通過。
直撃すれば的場は真っ二つになっていた。
しかし、今の攻撃から桐崎の戦闘スタイルと炎の剣の長さ、収縮の範囲等を理解した。
『次は懐に叩き込む!』
的場はクラウチングスタートをするような姿勢を取り、息を止めて駆け出した。
走りながらさらに肉体パフォーマンスを上げていく。
血流が早くなっていくのを体で感じる。
「真正面からの突撃など、愚策も甚だしい。」
桐崎は剣を構える。
持ち手を両手で握り、刀身を真っ直ぐ的場に向ける。
その見た目は剣道の熟練者のようだ。
「食らえ! 炎刀・焔!」
再び斬撃が地面を駆け抜ける。
的場はそれを気にせず突っ込んでくる。
そして斬撃は的場を黒焦げにする.....はずだった。
しかし、斬撃は消滅する。
同時に的場の身体能力も極端に上がり桐崎の目で捉えられなくなる。
「目で捉えられない。 少なくともマッハ3は越えているのか!」
気が付けば的場の攻撃は桐崎に当たっていた。
しかも能力も掛けてある。
しかし、両者ともに違和感を感じた。
『直撃したにしては先ほどよりも明らかに能力の精度が落ちている。』
『本来ならあそこまで影響が小さい訳がない。 それにさっき..
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