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ep.015 決戦6
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ダメージを負っている。
一方、煙から出てきた我紋は一切のダメージを受けている感じがしない。
「自分の能力でダメージなんか負わないってことか。」
的場が分析していると、我紋が煙を裂くような瞬足で的場に再び突撃する。
的場はウエストバックの中を詮索し、閃光玉のようなものを発見する。
的場はそれを我紋の方に放り、閃光に備えて緊急回避をとった。
閃光玉は炸裂し、我紋の視界をシャットアウトする。
我紋は目を瞑ったままで前方に飛び込み、棍棒を大きく立てに振る。
的場はそれを避けて、我紋の足をすくった。
「チッ!」
我紋は体制を崩して仰向けに倒れる。
的場は、倒れ込むように体重を掛けて力を込めた拳を我紋の腹に撃ち込む。
『床で完全に固定した。 これでダメージも.....。』
「かはっ!!」
我紋は吐血した。
しかし表情が歪んだのは一瞬ですぐに普通になった。
的場が我紋の顔を見ると、我紋は恐怖すら感じさせる笑みで的場を見ていた。
「へヘヘッ........なんてな!」
的場はとてつもない危険を感じ咄嗟に我紋から離れる。
しかし我紋の反応速度は的場の倍近く速く、的回避中で完全に無防備になっている的場の脇腹に強烈な後ろ回し蹴りを食らわせる。
的場はそのまま蹴り飛ばされる。
「まだ攻撃は終わってないぜ。」
我紋は棍棒を持ったまま蹴り飛ばされている的場に追い付き、棍棒を振りかざす。
的場はそれをガードするが、我紋の体重も乗るため地面と接触し、引きずられるような状態になる。
「まだだ....まだ俺のターンだぜ。」
キュィィィィィィィィイイイイン!!
今度は我紋の持っている棍棒から激しく動く機械音が聞こえ出す。
『まさか..これは!』
「二次爆発ってやつだ!」
ボゴォォォォォォォォォォオオオンッ!!
的場は逃げ場のない状況で爆発に巻き込まれた。
棍棒の先は黒煙で包まれていて、的場がいるのかも分からない。
我紋は違和感を感じた。
爆発の直前までは感じた手応えが爆発の瞬間になくなっていたのだ。
何を察知したのか後ろを振り向くと、そこには的場が立っていた。
『馬鹿な。 視覚に認識できない速度で回避したのか。』
我紋は的場に対して妙な何かを感じ取る。
棍棒を起動し、更にそこに光を発した状態の右手を重ねる。
「連鎖爆発!!」
2つの爆発は合わさって、小さな爆発や大きな爆発が次々と発生し、まるで生きているかのように的場に迫ってくる。
「..............。」
無反応の的場だが、爆発が目の前まで来た瞬間に爆発は消滅し、何事もなかったかのような光景になった。
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