暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の裏側世界(リバースワールド)
first contact
ep.010 決戦1
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
ー2日後
的場はとある廃ビルのような場所に辿り着いた。
腐敗区はほとんどの建物が崩れたり壁や天井がないにも関わらずこの周辺の建物にはヒビすら入っていない。

「すべての答えがここに.......。」

的場は自分の考えを信じたくなかった。
的場の中で今回の事件の犯人は『野口』だ。
しかし、それでも的場は野口とは戦いたくなかった。
そんな不安にも似た感情を残しながら的場は建物の中に入っていった。
建物の中は何もなく建物を支える柱が規則正しく並んでいるだけのコンクリート製のものだった。
そんな建物の中を見ていると1人の少年を見つけた。

「俺は騎城優斗だ。 お前が的場聖持だな。」

的場が軽くうなずくと騎城は腰辺りのケースに手を掛けて武器を取り出した。
それは2本の"サバイバルナイフ"だった。
騎城はそれを手の上で弄ぶ。

「やっぱり得物は手に馴染むほうが良い。」

空気にほんのちょっぴりの刺激が走り、戦闘の空気になった。
的場は武器を持たないため、拳を構えた。
静寂に包まれ、1呼吸の内に戦闘が始まった。

騎城はサバイバルナイフを逆手に持ち猛ダッシュで一気に的場との距離を詰める。
騎城がサバイバルナイフを振るう。
戦闘経験のない一般人なら普通は避けるのは難しいはずなのだが的場はあまりにも冷静だった。

『避けた.......?』

『これは...いける!!』

的場は初めて見るにも関わらず、何度も経験したかのように洗練された動きを見せる。
ふと、騎城のモーションに僅かな隙を見つけた。
的場はサバイバルナイフの斬撃を見切ると、態勢を低くして騎城の足をとった。
騎城は隙をつかれたため、バランスを崩してしまう。
的場は落ち着くために一旦騎城と距離をとった。
騎城もその間に立ち上がった。

「なるほどな。 どうやら地上(うえ)の素人共とは明らかに違うらしいな。」

騎城はそう言うとさらに集中力を高める。
今度は姿勢を的場の腰の高さくらいまで下げて、ダッシュする。
的場の両脚を刈り取るように2本のサバイバルナイフが的場の脚を捉える。
的場は、持ち前の瞬発力の高さでジャンプしてサバイバルナイフを避ける。
騎城はダッシュの勢いを殺すためにサバイバルナイフの1本を地面に突き立ててストッパー代わりにする。
残りの余ったサバイバルナイフで空中の的場を狙う。
空中の的場は、サバイバルナイフを確認すると、脚でサバイバルナイフをガードする。

『まだだっ!!』

的場はサバイバルナイフをガードしている状態からさらに体をねじり騎城にサバイバルナイフを離させる。
騎城はこの状況をよろしくないと思い、的場と距離をとった。
地面に突き立てたサバイバルナイフは咄嗟に抜けないと判断して敢え
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ