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ep.009 腐敗区へ
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影縫のPCを見ると、そこには既に位置情報を特定されている人物があった。
追跡している者にはローマ字で名前が載っていた。
「Matoba Seizi....的場くんか。」
すると、液晶の的場が動き出した。
野口は何故だかは分からなかったが、的場は此処に向かって来ているのだと確信した。
『待ち遠しいが、待っておこうか。 君ならきっと僕のところに来てくれるだろうしね。』
一方の的場は、地上にあるとある巨大なエレベーター前に立っていた。
さっそくエレベーターの中に入ると、ポケットの中を捜索し、1枚のメッセージの書かれた紙を取り出した。
"このエレベーターは普段は一般人も使うから間違って地下に行かないように地下のボタンは隠されてるんだ。 だから、下に書いたパスワードを階のボタンで打ち込んでね♪"
的場は指示通りパスワードを打ち始める。
階のボタンを押せば普通は動くエレベーターだが、パスワードの始めの『1』を打ち込んでから他のボタンを押してもしばらくは反応しない。
ピ ピ ピ
「パスワード ノ ニュウリョク ヲ カクニン.....。」
パスワードを打ち終えると、メカメカしい言葉とともに1階のボタンの下に『B1』のボタンが出てきた。
「これで、地下に向かうのか....なんか単純だな。」
的場はボタンを押した。
エレベーターは日常通りに非日常へと向かっていく。
地下に到着したエレベーターはゆっくりとドアを開ける。
「ここが......腐敗区。」
地上からは想像もできないような、死の匂いが漂うような場所だ。
普通に人が死んでいてもおかしくはないくらいそれほどまでに淀んだ空気と匂いを感じた。
「彼は2日後には此処にやってくる。 その時がまさに決戦の時だよ。」
野口はそう呟き、静かな殺気を漂わせた。
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