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ep.007 コーヒーと彼女!?
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にはいない。
となると、studentから呼ぶしかない。
七草は、気弱な性格の影響で間違いなく泣き出してしまうだろうと考えると、必然的に箱部に頼むしかない。
画面の向こうで申し訳なさそうにしている的場との電話を切ったあと、野口は再びstudentに連絡を掛けた。
「何してんだお前。変なところで思春期の強がり見せてんじゃねぇよ。」
神薙が電話の向こうで怒りながら呆れている。
野口も珍しく赤面だ。
神薙は仕方なく野口の要望を聞き入れ、当日に箱部を同行させるように手配した。
ー当日
いつものカフェで池野と箱部と野口は合流した。
池野は、箱部の役目を聞いて思わず吹き出しそうになり、それを必死に堪えた。
「そ、それじゃ僕は行くね.......ww」
そう言って池野は任務に向かった。
それから数十分経過すると、的場がやってきた。
「あなたが野口さんの彼女さんなんですね。俺は的場聖持って言います。あなたのお名前は?」
「箱部鈴菜と言います。勝哉くんがいつもお世話になっています。」
箱部の演技は迫真そのもので、初対面の相手すらそれが嘘だとは分からないくらい自然だ。
「じゃあ、コーヒーでも飲もうか。的場くんのも僕が奢ってあげるからさ。」
的場は誘いを受けて、カフェに入った。
野口は安定の"いつもの2つ"と言った。
一方の箱部はと言うと、カフェのNo.1のサイズを誇る巨大なパフェを注文した。
注文した品が来る間、3人の会話が始まった。
「野口さんと箱部さんはこの後何処に行くんですか?」
興味深そうに的場が質問してくる。
「一応、ショッピングなんかでもって考えてるんだ。」
「そうなんですか。」
「え、そうなんですか!?」
的場と箱部の言葉が被った。
途端に箱部は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
的場も今の現象を見逃さなかった。
「え、教えてもらってないんですか?」
的場は箱部に対して質問する。
箱部は今のミスで完全に頭が真っ白になってしまう。
心配になって野口が箱部の顔を見ると、箱部はどんどん涙目になっていった。
『マズイな。箱部さんはこういうのは苦手なのか。』
「え......あの.......えっ.....とぉ........(泣)。」
完全に気まずい空気になる直前、マスターがテーブルにエスプレッソ2つと巨大パフェを持ってきた。
箱部はそれから黙ってモキュモキュとパフェを頬張っていき、主な会話は的場と野口で進んでいった。
「そろそろ待ち合わせ場所に行きますね。コーヒーご馳走様でした。」
的場が店を出ると箱部と野口は深呼吸をした。
すると、野口の携帯が鳴った。
「池野くんのほうも成功したみたいだね。
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