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ep.005 我紋駿河(バキューム)
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んじゃ、まずはお前からだ。」
少年は今度は池野に狙いを絞った。
それに対して池野は攻撃の通じない相手をどう倒すかで考えを巡らせていた。
『どうする。
遠距離は効かないし、近距離も効かない。
オマケに炎みたいな物質での攻撃も不可能。
どうしたらいいんだ。』
「オラッ!!! ぶっ飛べぇぇぇぇええ!!!!」
池野が諦めかけたその瞬間だった。
ドゴーーーーン!!
突然、少年の体が爆発したのだ。
「ガハッ!!」
少年の反応を見て、1人の人物が話しだした。
「やっぱりね.....。」
野口だった。
しかし、頭部から血を流しているので、僅かながらに意識が朦朧としていた。
「君の能力は、ダメージの吸収と放出。
外部から受けたダメージを体内に溜め込んで圧縮して、爆発させる能力なんだね。」
「まさか......お前.....。」
少年は驚きながら言葉を放つ。
そして野口は微笑みながらまた話しだした。
「きっと、そのまさかだよ。
君の溜め込んだダメージを体内で放出させたんだ。
外部からは吸収できても内部からなら無理なんじゃないかと思ったからね。」
『そうか、だから僕のクナイはその速度を吸収されて落ちたんだな、他にも神薙くんや騎城くんの肉弾戦、桐崎くんの炎が吸収されたのも納得できる。』
そして野口はさらに話を続ける。
「今、放出したのは君の溜め込んだ内のほんの一部。
本番はこれからだよ。」
少年は激怒し、野口に拳を構え走ってくる。
「クソォォォォォォォオオオオ!!!!!!」
ドゴーーーーンドゴーーーーン
ドゴーーーーンドゴーーーーンドゴーーーーン......
一体、何回の爆発があっただろう。
少年はボロボロになって倒れた。
野口もフラフラしている。
出血量も割と多いようだ。
「池野くんには悪いんだけど、そこで伸びてるメンバーとあとついでに僕もまた基地まで運んでもらえないかな。
そろそろ意識がと.......ぎれ..........。」
野口は倒れた。
こうして少年とstudentとの対決は幕を閉じた。
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