番外 リオINフロニャルド編 その5
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ああ。リオ達も貴賓席で呼ばれているから、正装はこちらで用意したけれど、着付けは向こうに行ってからかな」
公演は夜なので、日帰りとはいかない為にその日はクーベルさまの計らいでお城にご厄介になるらしい。
パスティアージュに着くと、街は露天が立ち並び、街を上げてのお祭り騒ぎだ。
城に案内された後、まだ時間が有るからとあたし達は露天を見に城下へと降りていく。
「わぁ、色々な物が売ってるね」
「あ、リオ、あれ見てっ!すごくおいしそう」
「ちょっと、コロナ。まってよっ!」
串焼きの屋台へと走り寄っていくコロナを追いかけるあたし。
「わたしたちも行きましょうか」
「はい」
ヴィヴィオとアインハルトさんも屋台へと駆け、その後ろから付き添いのなのはお姉ちゃんが歩いてくる。
「夕食分のお腹は残しておきなさいね」
「はーいっ!」
とは答えたものの、意識はすでに目の前の串焼きに向いていた。
この前の戦で稼いだお金で串焼きを両手でもてるだけ買うと、ヴィヴィオ達と分けてかぶりつく。
「あ、美味しい」
「ほんとだ」
わいわいしながら串にかぶりついていると、街中に緊急のアナウンスが入る。
どうやら宝石強盗が出たらしい。
強盗は小さな少女で相手を操る術を使うとか。
「ご、強盗!?」
「兵士の皆さんが慌しく動いてますね」
コロナが大声をあげ戸惑い、アインハルトさんは周りの様子を注視した。
すると通りの先からポーンポーンとけものだまが打ちあがり、それを掻き分けるようにして走ってくる女の子が1人。
「だれか捕まえてくれーっ!」
そんな声が聞こえた。
「体を操ると言う事は土地神かな」
「そうなんですか?」
「うん。年若い土地神だとまだものの良し悪しが分からない事が多いかな。体の大きい子供って言うかんじだね」
「へー」
と相槌をうっていると、ヴィヴィオがあわてたように言った。
「そ、そんな事より、捕まえなくて良いんですか!?」
「あ、そうだね」
フェイトお姉ちゃんがそう答えた時、少女は大きく地面を蹴ってジャンプ。
しかし、その瞬間腰のポーチに手をかけていたフェイトお姉ちゃんが何かを投げたポーズで手を振り上げていた。
「え?」
つられるように見上げると、爆発と共にたま化した少女が目を回して振ってくる。
「あ、皆、降って来るのキャッチしてっ!」
「はいっ!」
けものだまと一緒に落ちてくる貴金属類。
「よっ!」
「おっとっ!」
「あ、あぶないっ」
と、ヴィヴィオ達を協力して何とかキャッチする。
「おーいっ」
「いま、こちらに強盗の少女が来なか
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