番外 リオINフロニャルド編 その5
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右手の赤い玉が一瞬で青い玉に変わる。
「ちょっ!まっ…きゃああああっ!」
「リオーーーっ!?」
今度は弾き飛ばされてしまった。
ズザザザザーーーッ
20メートルほど離れてようやく弾かれる感覚がなくなったために制動を駆ける事に成功した。
「同じ色同士は反発しあう」
こんな感じにね、とフェイトお姉ちゃん。
「正に、磁石ですね」
アインハルトさんが感心した。
「アオさん達も個別能力を持っているって事ですか?」
「うん。だけど、私からは教えられないかな。他人が教えていい物じゃないから。気になったら直接聞いて。運がよければ答えてくれると思うから」
「はい」
「あれ?でも、直接ダメージがある攻撃ではないのですね」
と、コロナ。
「そうですね。ですが、応用次第ではとても恐ろしい能力です…」
そうアインハルトさんが分析した。
「そう言えば身内で直接的な攻撃能力はユカリ母さんだけかも。他は皆直接的な攻撃能力とは別の能力だね」
「そうなんですか?」
「まぁ、これ以上は秘密だけれどね」
ふむ。今度アオお兄ちゃん達に直接聞いてみようかな。
「そう言えばリオは自分だけの念能力って持ってるの?」
と、ヴィヴィオが聞いてきた。
「あたし?」
「うん」
「あたしはまだ作ってないよ」
「どうして?」
「念の応用技や忍術の練習で手一杯だったからね」
「そうなんだ」
「まぁ、すぐにどうだと言うわけじゃないから、頭の片隅にで考えておいて。自分はどう言った能力にしたいか。また、こんなのが合っていそうだとか、ね。イメージが湧けばきっとすぐに自分に合った能力が発現するはずだよ」
と、フェイトお姉ちゃんが纏めた後にヴィヴィオ達は今日からは『流』の練習だ。
フェイトお姉ちゃんも混ざって二人一組になり、オーラの攻防力を移動させながらゆっくりと組み手をしているのが視界の端に見える。
あたしは『堅』の修行をした後に、フェイトお姉ちゃんの影分身を一体つけてもらって忍術の修行を見てもらっている。
夜。
「あー…っ!この温泉も久しぶりだぁ…ふぅ…きもちいー」
いつかの美肌温泉に浸かりまったりとする。
「うんうん、何度入ってもこの温泉は本当にいいよね。擦り傷や肌荒れなんか直ぐに治っちゃうしね」
「だよねー」
コロナの声にあたしも同意した。
「そう言えば、今日の訓練見てて思ったんだけど、リオって火を噴いたり雷を纏ったりしてるけど、他の属性の忍術って使わないよね。どうして?」
と、温泉に浸かりながらヴィヴィオが聞いてきた。
「いや、あのね、使わないんじゃなくて、使えないんだ」
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