番外 リオINフロニャルド編 その5
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にか裏山が切り崩されて山が二つになってたんだよね。え?あれってリオの仕業なの?」
好奇の目があたしに集まる。
流石に山を切り崩すまではいかないよー。
せいぜいモグラが地面に穴を掘ったような感じだよ。…人の大きさでだけれど。
「いやー、あの時はあたしも若かった。周の練習をしようとして思いついた適当な場所が裏山だったんだよね。」
ざくざくと掘り進み、二週間が経ち、さて今日もと思ったら管理局の人が来ていたのだもの。
すぐに逃げたけど、犯人不明でその後学校の怪談に加えられたあたしの黒歴史だ。
順調に掘り進むあたし。
「ちょ、リオ、速いよぉ!」
そんなコロナの抗議の声が聞こえる。
あたし達はあたしとヴィヴィオ達で左右に二手に分かれ、掘り進めている。
あたしは1人、向こうは3人居るのにも関わらず、あたしの半分も来ていない。
「それに、簡単に掘れるのですが、なんだか凄く疲れます…」
アインハルトさんが動きを鈍らせながら言った。
「応用技はオーラの消費が大きいから、慣れないと直ぐにオーラが切れてしまうよ」
と、言ってる側からヴィヴィオとコロナは座り込んでしまった。
「も、もうだめ…」
「むりー…」
「くっ…」
アインハルトさん何とか掘り進めようとするが、力尽きて座り込む。
そう言うあたしも結構しんどい。
練でオーラを増幅し、それを周と流で雪かきに注ぎ掘る力を強化する。
掘るたびにオーラが消費されていき、練だけならばまだまだ行けるはずなのに、堅の持続時間の半分以下であたしも力尽きてしまった。
「ほらほらどうした、情けない」
掘り進んだために崖のようになった斜面の上からソラお姉ちゃんが叱咤する。
「そう言われてもー…」
「体が動きません…」
と、口々に力の無い声が漏れた。
それでも小休憩の後、何とか立ち上がり、掘り進めたが、全然先行きが見えないうちに今日の修行は終了したのでした。
とは言え、二日目にはなんとか一日中作業する事にもなれ、三日目には影分身を一体出して修行できるくらいの余裕が出始め、一週間経った頃には予定していた白線内全てを掘り下げる事に成功した。
「お…終わった…」
あたしは何とかそう呟くだけの力を残していたが、残りの三人は精も根も尽きたと言う感じでうずくまっている。
「そっ…そう言えば、わたし達はなんの為にこんな所を掘らされたのでしょうか…」
息も絶え絶えになりながらも何とか復活して今日のコーチであったフェイトお姉ちゃんに問いかけた。
「ここは次の戦のアスレチックバトルフィールドに改造するんだよ。その為に掘り下げる形で少し整地して欲しかったんだ」
どうやらこ
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