第67話(3章終了)
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とんでもない事をできる人がいるの……!?」
ティオの話を聞いたロイドは驚き、エリィは信じられない表情で尋ねたが
「―――はい。ただその人が誰なのかは皆さんにはすみませんが、秘密にさせてもらいます。それで……どうでしょうか?」
ティオは頷いた後、エルファティシアを見つめて尋ねた。
「……………必要ないわ。本来私はヴァイスハイト達の時代……いえ、歴史上既に死んだ身………過去を変える事は”禁忌”の所業だし、私は自分の行動に後悔はしていないし、私が心から愛した人間―――ヴァイスハイトやメイメイ達が私の死後に創り上げた歴史を否定する気はないわ。………それ以前に己の欲望だけで過去を変える事がどれほどの罪であり、世界中の歴史や過去の者達を愚弄する行為だと理解しているのか、人の子よ。」
一方尋ねられたエルファティシアは少しの間考え込んで静かな表情で答えた後、高貴な雰囲気を纏い、目を細めて普段と違う口調で答えた。すると周囲の空気は一気に重くなった。
「…………っ………」
「ほえ〜………?なんかくうきがおもい〜。」
エルファティシアが纏う雰囲気を感じたロイドは驚き、キーアは首を傾げながら呟き
「………それが貴女の本性という訳ですか……」
「……先程までの気さくな態度は”仮面”だったというわけですね………」
エリィとティオは真剣な表情で呟いた。
「どっちも私。こっちの方がみんなの反応が面白いけどね。ま、それにもしかしたら、生まれ変わったアルやヴァイスハイトと出会えるかもしれないしね。そんなチャンスを逃す訳にはいかないわ♪」
しかしエルファティシアは親しみ安い笑顔を浮かべて答えた。
「……………………………」
一方ランディはロイド達の会話に入らず、黙り込んでいた。
「そういえば、ランディ………」
ランディの様子に気付いたロイドはランディに話しかけ
「―――ま、俺の話はおいおいさせてもらうさ。………まだ俺が支援課に居てもいいってんならな。」
話しかけられたランディは寂しげな笑みを浮かべて言った。
「……怒るぞ、ランディ。」
「ええ。それにあの時、自分を犠牲にして私達を逃がそうとしたこと………まだ怒っているんですよ?」
「ランディさん、たまに空気読めなさすぎです。」
「そうそう〜!あたし達は仲間でしょ?」
「ええ、あんまり馬鹿な事を言わないでちょうだい。」
「………ランディさんを含め、支援課の方達は誰一人欠けてはいけないのですから、そんな事を言わないで下さい。」
「………悪い。」
そしてロイド達に睨まれたランディは苦笑し
「フフ………互いを信頼し合っている良い関係ね。………貴方達を見ているとヴァイスハイトやアル
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