第67話(3章終了)
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ン会場は招待客達が壇上にいるマルコーニとハルトマンに文句を叫んでいた。
「み、皆さん、ご静粛に!少々ハプニングはありましたが予定通りオークションを開催して――――」
対するマルコーニは慌てながら招待客達を宥めようとしたが
「それより、先程の銃声や爆発音はいったい何だったのかね!?」
「わ、我々を誰だと思っている!」
「こ、事と次第によっては自治州政府に抗議しますわよ!」
招待客達は怒りの表情でマルコーニ達に文句をぶつけていた。
「どうか、どうか落ち着いて……!」
「フン、使えん連中だ………よりにもよって私の顔に泥を塗るとは………」
マルコーニが慌てている中、ハルトマンは不愉快そうな表情をした後、去って行き
「ハ、ハルトマン議長!?一体どちらへ………ど、どうか待って下され!」
ハルトマンの行動を見たマルコーニは表情を青褪めさせ、さらに招待客達は次々とオークション会場を出て行った。
「フフ……競売会もお流れですわね。少々アテが外れてしまったけど………面白いものが見られたから良しとしましょうか。」
その様子を見守っていたマリアベルは口元に笑みを浮かべて見つめていた。
〜ミシェラム・街区〜
一方その頃、レクターは湖を見つめていた。
「……行っちまったなァ。んー、できればもうちょい本格的に遊びたかったが………ま、あの辺りで我慢しておくか。」
去っていくボートを見つめたレクターが独り言を呟いたその時
「………我慢も何も、好き放題にやっていたのではなくて?」
なんとキリカがレクターに近づいてきた。
「鉄血宰相とハルトマン議長の間に作られたパイプ………その繋ぎ役としてはいささか不適切な言動が多かったように見受けられるけど。」
「ん〜、何のことかな?別にオレは、誰かさんみたいに直接助けたワケじゃないからなァ。いいのか、アレ?完璧に内政干渉だろう。」
キリカの言葉を聞いたレクターはとぼけ、口元に笑みを浮かべて尋ねたが
「ああ、あの偃月輪はなかなか見事だったわね。”銀”とかいう噂の凶手がやったみたいね?実際に現れて彼らと共に戦ったみたいだし。」
キリカは意外そうな表情で答えた。
「………そう来たか。ま、今回のオレの主要任務はアンタに会うことだったしな。”ロックスミス機関”………キリカ・ロウエン室長どの。」
キリカの答えを聞いたレクターは口元に笑みを浮かべた後、キリカを見つめて言った。
「フフ、さすがに耳が早いわね。帝国政府付き、二等書記官………いえ、帝国軍情報局所属、レクター・アランドール大尉と呼んだ方がいいかしら?」
一方見つめられたキリカは不敵な笑みを浮かべてレクターを見つめて尋ねた
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