第64話
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「クッ……いつの間に屋敷の外に!?若頭に報告するぞ!」
そしてレクターの話を聞いたマフィア達は慌てて部屋を出て行き、その様子を見届けたロイド達は物陰から現れてレクターに近づいた。
「フフ、見事な手並みだね。」
「その猫、最初から用意してたんですか……?」
レクターに近づいたワジは静かな笑みを浮かべ、エリィはジト目でレクターを見つめて尋ねた。
「ん〜………何のことだ?おや、裏庭に逃げたはずの連中が何故ここに………?世の中不思議で一杯だなァ〜。」
「あはは!やっぱりヘンなヒトだ!」
「そういうふざけた所、微妙にヴァイスハイトに似ているわね…………」
一方尋ねられたレクターはふざけた様子で呟き、レクターの様子を見たキーアははしゃぎ、エルファティシアは呆れて溜息を吐いた。
「はは………本当に助かりました。―――みんな、一か八か玄関の方に行ってみよう………!さっきの誘導で手薄になってるかもしれない!」
「ええ………!」
その後ロイド達は玄関に急いだ。するとそこにはマフィアが2人しかいなかった。
(よし、あの数なら………!)
(強行突破しましょう………!)
(行こうか………!)
(ええ………!)
物陰に隠れて様子を伺ったロイド達は武器を構えて走り出し
「ん………?」
「え………」
ロイド達の足音に気付いたマフィア達は不思議そうな表情で振り向いた。するとそこにはいつの間にか武器を構えたロイド達がいた!
「なっ………!?」
「外に出たんじゃ………!?」
ロイド達の登場にマフィア達が戸惑ったその時!
「遅い………!そこっ!!」
「「ぐあっ!?」」
エリィが早撃ちで広範囲を攻撃するクラフト―――クイックドロウを放ってマフィア達を怯ませ
「光の精霊よ!我が仇名す者達を焼き払え!贖罪の聖炎!!」
「「ギャアアアアアアアアッ!?」」
エルファティシアが放った魔術によって発生した光の炎に焼かれて、悲鳴を上げ
「そこだっ!!」
「ひゅっ………!!」
「「ガッ!?………………」」
その隙を狙ったロイドはトンファーで、ワジは拳でマフィア達の腹に強烈な打撃を命中させて気絶させた!
「ええい、騒がしいぞ!まだ見つからんのか―――」
ロイド達が電光石火の連携でマフィア達を気絶させたその時男の声が聞こえた後、オークション会場からマルコーニが姿を現した。
「な………お、お前達は!?」
ロイド達を見たマルコーニは驚き
「あ、まるっこいヒト!」
「マルコーニ会長………!」
「敵……!?」
キーアはマルコーニを見て声を上げ、エリィとエルファティシアは警
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