第64話
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おいおい、アンタら、ちょっと和みすぎだろ〜?もうちょい脱出者としての緊張感を持ってくれないとな!」
一方レクターは真剣な表情でロイド達を見つめて言い
「いや、いきなりそんな正論を言われても………」
レクターの言葉に脱力したロイドは苦笑しながら答えた。するとその時
「おい、いたか………!?」
「右翼は調べた!あとは左翼だけだ!議長の部屋も確認しろ!」
マフィア達の声が扉の外から聞こえて来た。
「くっ………」
「………なにグズグズしてんだ?オレがいた場所があるだろうが。」
「あ………」
「迷っている暇はないわ……!」
レクターの助言を聞いたロイド達はレクターが隠れていた寝具の物陰に隠れた。するとその時マフィア達が部屋に入って来た。
「これはレクター様………」
「おう、見回りご苦労。クセ者が出たらしいがそろそろ捕まったのか?」
部屋に入ってきて自分を見て驚いているマフィアにレクターは尋ねた。
「いえ………ですが時間の問題です。」
「ところでレクター様はどうしてここに………?」
「ああ、このあたりで変な物音が聞こえてなァ………」
「変な物音……?」
「まさか侵入者………!?」
自分の言葉に表情を変えたマフィア達を見たレクターはロイド達が隠れている方向に振り向いて言った。
「おーい、出て来いよ。恐がることないんだぜ〜?」
(くっ………何を………)
(最初から私達を突き出すつもりで………?)
レクターの行動にロイドとエリィは表情を厳しくして考え込んだその時
(いや………)
ワジは静かな笑みを浮かべて首を横に振った。すると一匹の黒猫がベッドの下から出て来た。
「ね、猫……?」
ベッドの下から出て来た猫を見たマフィアは戸惑い
「おう、クロ。そんなに恐がるなって。ほ〜らほら。うりうり………犬に追いかけれて怖い思いをしちまったか。よし、この黒い連中に一言文句を言ってやれ!」
レクターは猫に話しかけた後、猫と共にマフィア達を見つめた。
「くっ、人騒がせな……」
「失礼する……!」
レクターの行動にマフィア達は表情を歪めた後レクターに背を向けて退出しようとしたが
「あ、そうそう。今思い出したぜ。さっき、そこの窓から妙な連中を見かけたんだが………うーん、あれがクセ者ってやつだったのか?」
「妙な連中!?」
「どういう連中ですか!?」
レクターの言葉を聞き、血相を変えて振り向いてレクターに尋ねた。
「なんかちっこい女の子と帽子をかぶった女性を連れてたみたいだが………裏庭の方に逃げていったぜェ?」
「間違いない………目撃情報と一致するぞ!」
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