第63話
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とその時ロイドの叫び声が聞こえて来た!
「ど、どうしたの……?………!!!」
ロイドの叫び声に気付いたエリィはロイドにワジと共に近づいて尋ねたが、すぐに状況―――トランクの中に入った少女を見つめて目を見開き
「………その子は………」
ワジは驚きの表情で少女を見つめた。
「き、君は………どうしてこんなところに……」
「どーしたの?目をまんまるにして。あはは!おにいちゃん、面白い〜!」
驚きの表情のロイドに見つめられた少女は首を傾げた後、無邪気な笑顔を見せた。
「い、いや、面白いって………もしかして偶然、中に紛れ込んだのか………お父さんとお母さんはどこにいるかわかるかい!?」
「???おとうさん?おかあさん?キーア、そんなの知らないよ?」
血相を変えたロイドに尋ねられた少女―――キーアは首を傾げて答えた。
「キーア………君の名前はキーアっていうのか。でも、いったい誰の……」
「ね、ねえ、ロイド………その子の格好、どう考えても招待客の子には見えないんだけど………」
「ああもう、もちろんわかっているさ!」
「フフ………なるほどね。どうやらその子が……”爆弾”だったわけだ。ローゼンベルク工房の人形が仕舞われているトランク………もしこのまま会場に運ばれてその蓋が開かれていたら………?」
「あ………」
「な、なるほど………」
ワジの推測を聞いたロイドとエリィはある事に気付いた。
「へー、おにいちゃん、ロイドっていうんだ。……ロイド、ロイド………えへへっ………いい名前だね!」
一方キーアは無邪気な笑顔をロイドに向けた。
「ど、どうも………―――って、そうじゃなくて!キーア!他の覚えてることはないか!?知ってる人とか住んでいた場所とか!?」
「……えーと。………えへへ………なんにも思い出せないや。」
血相を変えたロイドに尋ねられたキーアは首を傾げた後、無邪気な笑顔で答えた。
「ガクッ!―――と、とにかく君をこのままにはしておけない。いったんここを出て―――」
「!!ロイド!そういえば、もう一人いるわ!商品として運ばれている”人”が!」
「何!?――――」
エリィの言葉にロイドが驚いたその時、サイレンが聞こえて来た!
「くっ………」
「いけない……!」
「やれやれ………タイムオーバーみたいだね。」
サイレンを聞いたロイド達が声をあげたその時
「なっ………!」
「馬鹿な、侵入者だと!?」
「しゅ、出品物を確かめろ!」
男達の声が聞こえた後、部屋にマフィア達が入って来た!
「ひゅっ………!」
その事に気付いたワジは電光石火の蹴りでマフィア達を壁に吹っ飛ばして気
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