第63話
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一撃で気絶して地面に倒れた!するとその時、ロイド達が部屋の中へ入って来た。
「なっ………!?」
「や、やっぱり……!?」
銀を見たロイドとエリィは驚いて銀を睨んだ。
「……妙な気配がするかと思えばお前達も入り込んでいたか。」
睨まれた銀は黙ってロイド達を見回した後静かに呟いた。
「あんた……」
「へえ………随分とヤバそうな人だね。察するに、巷で噂されている”銀”殿なのかな?」
「いかにも………”テスタメンツ”リーダー、ワジ・ヘミスフィア。妙な気配の一つはお前のものだったようだな。それ以外にもいるようだが………クク、まさに伏魔殿だったか。」
静かな笑みを浮かべるワジの言葉に答えた銀はワジを見つめた。
「ふぅん、面白い事を言うね。それで………僕達も彼らのように実力で排除するつもりかい?」
「…………………」
ワジに尋ねられた銀は黙ってロイド達を見つめた後、剣を仕舞ってロイド達に背を向けた。
「お、おい………?」
銀の行動を見たロイドは戸惑った。
「フフ、お前達を始末するのは簡単だが………この場を任せても面白いことになりそうだ。」
「え………」
「そちらの奥の部屋には競売会後半の出品物がある………”黒月”に流れた情報によると面白い”爆弾”があるらしいぞ?その目で確かめるといい。――――フフ、今宵は再び邂逅する時が来るかもな。―――さらばだ。」
そして銀は窓ガラスに飛び込み、ガラスを割って去って行った!
「お、おい………!
「なんて身のこなし……!」
「やれやれ……噂に違わぬ化物みたいだね。やり合う羽目にならなくてラッキーだったけど………どうするんだい、ロイド?」
銀が去った後の場所を驚きながら見ているロイドとエリィにワジは尋ねた。
「……時間がない。奥の部屋を調べてみよう。あいつが言っていた”爆弾”………本当にあるのか確かめてみたい。」
「フフ、そういうと思ったよ。」
「ふう、仕方ないわね。出来るだけ急いで調べるだけ調べてみましょう。」
「ああ………!」
銀が去って行った後、ロイド達は競売会の品々が置いてある部屋に入った。
「ここは………」
ミツケテ………ワタシヲミツケテ………
ロイド達が部屋に入ると、ロイドの頭の中に少女の声が頭に響いてきた。
「……どうやら競売会の後半に出品される物みたいね。まだ結構あるみたいだけど………」
「ふふ、後半に出るってことは取っておきの品ばかりだろうね。時間もないことだし、手分けして調べてみようか。」
「………ああ。どうやら………本当に何かありそうだ。」
その後ロイド達は競売会の品々を調べ始め、エリィとワ
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