第62話
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かね?」
「………ああ、構わないよ。―――初めまして。ガイ・バニングスという。」
「ガイ………?はて、その名前もどこかで聞いたような……」
(くっ………マズったか……!?)
(ど、どうしたら………)
ガルシアに怪しまれ始めている事に気付いたロイドとエリィが焦り出したその時
「―――ふふ。遅れてしまいましたわね。」
一人の女性がロイド達に近づき
「へ……」
「ベ、ベル………!?」
女性を見たロイドとエリィは驚いた。
「ふふ………こんばんは、”ガイ”さん。こんな場所で会えるなんて本当に奇遇ですわね。」
「え、ええ………」
「本当に………予想外だわ。」
女性―――マリアベルに話しかけられたロイドは苦笑し、エリィは溜息を吐いた。
「ふむ……お嬢さんはどちらさまで?」
一方ガルシアはマリアベルを見て尋ねた。
「わたくしの名はマリアベル・クロイス。お見知りおき願いますわ。」
「IBCの………」
「これはこれは………上から話は聞いておりましたよ。今年はついに招待に応じてくださったわけですな?」
マリアベルが名乗るとマフィアは驚き、ガルシアは口元に笑みを浮かべてマリアベルを見つめた。
「ふふ、何度も断るのもさすがに失礼かと思いまして。こちらの方々はわたくしの友人ですけど……何か問題でもありまして?」
「いやいや、とんでもない。改めまして―――ようこそ”黒の競売会”へ。まずはハルトマン議長にご案内いたしましょうかね?」
「ふふ、議長閣下には後ほど改めて挨拶しますわ。それより出来ればお部屋をご用意してくださる?先程まで商談をしていたので少し休憩したいのですけど………」
「かしこまりました。」
マリアベルの話に頷いたガルシアは近くにいる執事に視線を向けて言った。
「―――おい。マリアベルお嬢様が部屋をご所望だ。くれぐれも粗相の無いようにな。」
「は、はい。それでは案内させていただきます。」
その後ロイド達は別室に案内され、マリアベルに事情を話した………
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