第61話
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「気を付けて、2人とも!」
「……お二人が無事出れるように心から祈っています。」
そしてティオ達はそれぞれロイドとエリィに声をかけ
「ああ。そっちの方も気を付けて。」
「それじゃあ行ってくるわね。」
声をかけられたロイドとエリィは頷いた後、ハルトマン議長邸に向かった。ロイドとエリィが議長邸に向かうと、入り口付近にるマフィア達が道を阻んだ。
「ようこそ、”黒の競売会”へ。招待カードを見せていただきますか?」
「ああ、これでいいかな。」
マフィアに尋ねられたロイドはマフィアに金の薔薇が刻まれたカードを渡した。
「………確かに。念の為お名前を伺ってもよろしいですか?」
「えっと……………ガイ・バニングスだ。身分を明かす必要はないだろう?」
「ええ、それはもちろん。」
「そちらの方は……?」
ロイドの言葉にマフィアは頷き、もう片方もマフィアはエリィに視線を向けて尋ねたが
「ふふ、お疲れ様。私の方は事情があって身分を明かせないのだけど………こういう催しでもあるし、別に構わないのよね?」
「え、ええ、まあ。ですが一応、そちらのガイ様とのご関係を伺ってもよろしいですか?」
エリィに尋ね返されて戸惑った後、再び質問した。するとエリィはロイドの腕に抱き付いて自分の胸をロイドの腕に押し付け
「あら、恋人には見えない?ふふ………と言っても、まだお父様とお母様には内緒にしている関係なんだけど。」
マフィア達に微笑んだ後説明した。
(かかかっ!役得だな、ロイドよ!)
(フフ、演技か本音か………本当はどちらなのかしらね?)
エリィの行動を見たギレゼルは笑い、エリィの話を聞いたルファディエルは微笑んでいた。
「ゴメン、僕が君の身分に釣り合わないばっかりに………でも、きっと事業を成功させてご両親にお嬢さんをくださいって頼めるように頑張るから……!」
「ふふっ、期待してるわね。」
一方ロイドはエリィの嘘の話に合わせた。
「コホン……失礼しました。」
「それではガイ様、お連れ様。どうか存分に、今宵の競売会をお楽しみになってください。」
そしてマフィア達は道を開け、ロイド達は屋敷の中へと入って行った。
こうしてロイドとエリィは”黒の競売会”の潜入を開始した………!
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