第61話
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からフォーマルな格好をした方がいいね。ま、僕みたいな格好をして悪目立ちするってのもアリだけど。」
「さすがにそれは遠慮しとくよ。―――なあ、エリィ。パーティー向けの服装だけどどこかで調達できる場所はないかな?」
「それなら、下のブティックがちょうどいいと思うわ。前に来た時に使った事があるし、私が立て替えておくから。」
「いや、それは………」
「あたし達もチキさんのお店で売った商品の儲けがあるから、よければあたし達が立て替えておくよ?」
エリィの申し出を聞いたロイドは戸惑い、シャマーラは申し出た。
「大丈夫よ、シャマーラちゃん。そのくらい私にさせて頂戴。それより問題は、潜入するメンバーでしょう?」
「ああ………そうだな。クジ引きかジャンケンで決めるってのもアレだしな………」
エリィの言葉に頷いたロイドが考えこんだその時
「おいおい、何言ってるんだ。少なくともお前は確定だろうが。」
「えっ………」
ランディが意外な事を口にし、ロイドを呆けさせた。
「今回の件、一番拘っていたのはロイドさんですし………わたしたちのリーダーですから行くのは当然ではないかと。」
「で、でも………」
「もう、ここは素直に引き受けておきなさい。見てみたいんでしょう?クロスベルの”歪み”の実態を。」
「―――わかった。引き受けさせてもらうよ。」
そしてエリィに諭されたロイドは頷いた。
「フフ、だったらもう一人、同伴する人間を決めるといい。一人で参加するっていうのはかえって目立つだろうからね。」
「そうだな、うーん……」
「私か、ティオちゃん、セティちゃん、シャマーラちゃん、エリナちゃん、そしてランディ。マフィアがいる事を踏まえて選んだ方がいいかもしれないわね。」
「残る5人は、会場の外でいざという時に備えて待機する。そんな役割分担でしょうか。」
「ま、どんな分担にするにしてもまずは下のブティックに行こうぜ。ドレスアップする時までに誰を連れていくか決めとけよ。」
「………ああ。そうさせてもらおうかな。」
「フフ、どんな服があるのか、今から楽しみになってきました。」
エリィ、ティオ、ランディに言われたロイドは頷き、セティは微笑んでいた。そしてロイド達が部屋を出ると何故かワジが付いてきた。
「――ちょっと待て。どうしてワジまで一緒に付いて来るんだ?」
部屋を出たロイドは自分達に付いてきたワジを見て尋ねた。
「フフ、せっかくだからコーディネイトの指南でもしてあげようと思ってね。マフィアのチェックを誤魔化すコツを教えてあげるよ。」
「うーん、まあそういう事なら。」
「何かあからさまに興味本位っぽいですけど。」
「ま、聞くだけ
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