第61話
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う?」
「っ……………」
「はあ………バレバレみたいだな。」
「という事は、あなたが出る訳ありのパーティーというのも………」
「ああ、その競売会さ。去年も別のマダムの付き添いで行ったから、2回目になるかな。」
「そうだったのですか………」
「まさかこんな身近な所に知っている人がいるなんて、思わなかったよね〜……」
エリィの疑問に答えたワジの話を聞いたセティとシャマーラは溜息を吐いた。
「でも君達、その競売会を摘発するつもりなのかい?さすがに無茶だと思うけど。」
「いや……悔しいけど元より摘発するつもりはないさ。ただ、知っておきたかったんだ。クロスベルの歪みを象徴したような豪華絢爛な裏の社交パーティー……俺達が乗り越えるべき”壁”がどの程度のものであるのかを。」
意外そうな表情で尋ねて来たワジにロイドは溜息を吐いた後、真剣な表情で答えた。
「ロイド………」
「フフ………なるほどね。その意気込みは買うけどあいにく”競売会”には招待カードがないと入れないよ。毎年、違った薔薇のデザインで通しナンバーも入っているから偽造することも難しい………どうしようもないと思うんだけどねぇ。」
「それなんだけど……実は、カードは持っているんだ。」
口元に笑みを浮かべて自分達を見つめるワジにロイドは懐から薔薇のカードを出して見せた。
「へえ………どうやって手に入れたかを聞くのは野暮ってもんかな?」
カードを見たワジは感心した後、微笑みながらロイド達に尋ねた。
「ああ、事情があってね。」
「この招待カードだけど………身元の特定はされないのかしら?会員限定で、登録されている人しか入ることはできないとか………」
「いや、それはないと思うよ。裏の社交界的な側面があるから新規の客を歓迎しているみたいなんだ。盗品を扱っている以上、あえて身元を特定されたくない有力者も多いみたいだしね。」
「ふむ、だったら何とかなるかもしれねぇな。そういや、1枚の招待カードで何人まで入れるもんなんだ?」
「………普通に考えれば、こういった社交界の招待カードで入れる人数は大体2人……多くても3人ぐらいだと思いますが………」
ワジの話を聞いて頷いたランディは疑問に思った事を口にし、セティは考えみながら呟いた。
「特に決まりはないみたいだけど………ただまあ、大抵は2人連れだね。7人連れで入るのは目立つからお勧めはできないよ。」
「なるほど……」
「……確かにそれは言えてるかもしれないわね。」
「ええ………家族で行ったとしても、せいぜい3人が限度ですよ。」
ワジの忠告を聞いたティオとエリィは頷き、エリナは頷いた後言った。
「それと、一応パーティーだ
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