第54話
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やツァイトさんだってみんな力になってくれるわ………あなたが、その難しい問題の答えを見つけられるのを……」
「…………………………………」
ロイド達の話を聞いたティオは今にも泣きそうな表情で黙り込んだ。
「……エリィさんもランディさんもレンさんもロイドさんに感化されたみたいに………本当に……聞いてるこちらが………恥ずかしくなってきてしまいます………どうしてそんな………」
そしてティオは嬉しそうな表情で涙を流し
「ま、それも巡り合わせだろ。支援課を選んじまった時点で俺達は同じ、誰かさんの被害者だ。」
「クスクス、支援課に関わった時点でレン達の”運の尽き”って事よ。」
「ふふっ、そうね。そういう恥ずかしい思いも分かち合ってもらわないとね。」
ランディとレン、エリィはそれぞれ笑顔で答えた。
「なんで俺が加害者になってるのかわからないけど………まあ、わかちあうってのは俺も賛成だよ。恥ずかしい思いだけじゃなく、辛い思いや、苦しい思い………それからもちろん、嬉しい思いや、楽しい思いも。それが”仲間”ってもんだろ?」
3人の言葉を聞いたロイドは苦笑した後ティオに微笑み
「………ああもう……恥ずかしくて………暑苦しくて………こんなに居たたまれないのに………でも………何だか悪くない気分です……………」
微笑まれたティオは涙を流して微笑んだ。
その後、ロイド達はティオと共にバスに乗って夜のクロスベル市へと戻った。支援課に戻って、疲れたティオを自室で早めに休ませた後………ロイド達は改めてセルゲイと話をする事にした――――
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