6部分:第六章
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第六章
「お母さんの今の姿をね」
「お母さん、そんな」
「雛ちゃん、見て」
そしてだった。美也子もその呆然とする雛子に熱い声で告げた。
「お母さんのこの破廉恥な姿を」
「嫌、嫌よ」
雛子は蒼白になっていた。そしてだ。
母の今の姿から顔を背けようとする。両親のその姿はとても見られなかった。
だがそれでもだ。彼女もだ。
背けようとしてもだ。何故か顔が動かなかった。目もだ。今も狂態を続ける母から目を離せなかった。大きく見開かれた目はまばたき一つしない。
その娘にだ。母はだ。
「じゃあこれからね」
「これから?」
「お母さんお父さんに犯されるから」
自分からだ。こう言ったのである。
「そうなるのよ」
「犯されるって・・・・・・」
「あなた、いえ御主人様」
奴隷にさえなっていた。今の美也子は。
「どうか今から私を」
「どうして欲しいんだい?」
「犯して下さい」
自分からもだ。ねだる美也子だった。
「動物みたいに」
「動物みたいにだね」
「前だけでなく後ろにも」
そこにもだというのだ。
「入れて下さい。それに今日は色々な道具を使って」
「犯して欲しいんだね」
「私の胸も。お尻もお口も」
「今日は念入りに」
「はい、そうして下さい」
自分で言ってだ。そうしてだった。
省吾がそうしたものを出して来たのを見た。そうしてだ。
その様々な道具で身体のあちこちを責められだ。実際に犯されるのだった。娘とその彼氏の前で。
そしてそのうえでだ。また言うのだった。
今は夫の上にいる。前だけでなく後ろにも自分から道具を入れているそうして豊かな胸を揺らし上下しつつだ。そうして喘ぎながら雛子に言った。
「どう?お母さんの今の姿」
「・・・・・・・・・」
「奇麗でしょ?それにお母さんもね」
美也子自身もだ。どうかというのだ。
「雛ちゃんに見られてるって思うと余計に興奮するの」
そうなっているとだ。自分から言うのだった。
「だから見て。お母さんを見て」
こう言いながら夫の上で蠢き続ける。
「お母さんの今の姿を」
「・・・・・・・・・」
雛子は何も言えなかった。しかしだ。
その彼女もだ。出す息が荒く熱くなっていた。そしてだ。
顔も紅潮させていた。その顔でだ。
無意識のうちにだ。こう漏らしたのである。
「私も」
「雛ちゃんも?」
「何か。お父さんとお母さんを見てて」
どうかとだ。特に母を見て言うのだった。
「したい、我慢できない・・・・・・」
こう言ってだ。傍らにいる貴弘を見てだ。
そのうえでだ。こう言ったのだった。
「ねえ。ここでね」
「えっ、まさか」
「あの時みたいにして」
その潤んだ目でだ。貴弘を見上げて言ったの
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