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忘れ形見の孫娘たち
11.ありがとう鈴谷
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しますから」
「了解しました。それではみんなに中に入ってもらいますね」
「鈴谷、とりあえず先導を頼む。これだけの人数なら一度会場までの道を作ってしまえば大丈夫だろう。会場についた順から、爺様への挨拶を頼む」
「分かった! 鈴谷にお任せ!!」

 鈴谷はそう言っていつぞやのかるーいノリの敬礼をした後、ロビーに入ってきたみんなを引き連れ、

「はーい! みんな鈴谷についてきてねー! これから会場に行くよー!!」

 と言いながら胸を張ってみんなを会場まで引率していた。

 僕はというと、そのまま大淀さんと共にロビーに残り、そのまま会場に向かう爺様の仲間たちと挨拶していった。……しかしホント、みんなコスプレじゃないか……

「前にも言いましたけど、これが私たちの正装なんです」
「いや、分かってます。分かってるんですけどね……」

 もう今更なことなんだけど、未だにこのコスプレを正装と言い張りますか大天使オオヨドエル……いやそれはないだろー……だってさー……

「ユーがカズユキデスネ? ワタシは帰国子女の金剛デス!!」
「よ、よろしく……」

 ありえねー……この巫女さんコスプレが正装ですか……。

「私は戦艦長門だ。殴り合いなら任せておけ」
「そ、その時はぜひ……」

 いやお任せする殴り合いそのものがそうそうあるものではないんですけどね……つーかなんだその非常識な服装は……。

「俺の名は天龍……フフフ……怖いか?」
「あーこわいっす。自分、天龍さんがめっちゃこわいっす」

 まともな服装だと思えば眼帯してるし……爺様、どこでこんな子たちと知り合いになったのよ……孫はそれが知りたいよ……。

「私は戦艦ビスマルクよ!」
「はい。よろしくお願いいたします」

 もう感覚が段々麻痺してきたのかなぁ……金髪美女のこの人見た途端、なんかしらんけどホッとしたもん。これは異常事態ですよ。

「一航戦、赤城です。本日はバーベキュー含めてお世話になります」
「はい。よろしくお願いいたします」

 この人が赤城さんか……加賀さんと色違いの赤い弓道着って言えばいいのかな。……普通そうな人なのに加賀さんより食べるんだよな……。

「球磨だクマ」
「……?!」

 気をつけろッ! この子は頭上で新種の生物を飼育してるぞッ! なんだその頭の上でくねくねしてるアホ毛はッ?! このような生命体、この地球上での存在が許されていたのかッ?!!

「ゴーヤって呼んでもいいよ?」
「……?!!」

 神よ。私は幻を見ているようです。セーラー服の下にスクール水着を着た女の子が普通に会場に向かって歩いて行く姿を見てしまいました。このような罪深き私をお許しくださいますか。

「みんなのアイドル! 那珂
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