機動戦艦ナデシコ
1376話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
アカー3台がこちらに向かってきているのを眺め、そう告げる。
ちなみに3台なのは、俺、地球組、木連組で分乗する為だ。
バスタイプのエアカーであれば1台で全員が乗れるんだが、地球と木連の関係を思えばいらない諍いは出来るだけ少なくした方がいい。
そしてどちらかに俺が乗れば、俺がどちらかをより重視しているという事になってしまう。
その辺を考えると、俺はどちらとも別のエアカーに乗って移動するのがベストだった。
……いやまぁ、影のゲートを使って全員で一気に転移するのが一番手っ取り早いとは思うんだけどな。
けど初めて来たホワイトスターだけに、地球側も木連側もしっかりと中を見てみたいとは思うだろうし。
いや、地球側であればネルガル経由でエリナやミナト辺りからホワイトスターについての情報を聞いているのかもしれないが。
それでもこうして見る限りでは、グリューノ達も全員が驚いているように見えるから、実は情報が通ってないのか?
あー……でも、それは有り得るか。
ネルガルにとって、グリューノ達に先んじてエリナやミナトがホワイトスターに転移したのは出来れば秘密にしておきたいだろうし。
「これは、空中に浮いている?」
月臣の驚愕の声が聞こえてくる。
その気持ちは分からないでもない。
ナデシコ世界の車というのは、普通にタイヤで走るタイプなのだから。
それでもバッタとかを始めとして空を飛ぶ兵器があるから、そこまで驚く必要はないと思うんだが……いや、寧ろ中途半端に存在しているだけに、こうして民間にエアカーが存在するというのは月臣にとっても驚きなのかもしれないな。
驚きの表情を浮かべている月臣だったが、それでもエアカーに全員が乗ると移動を始める。
まず真っ先に移動するのは、当然のように交流区画。
ただ、当然この集団は色々と訳ありなので、交流区画で自由に動き回らせる訳ではない。
バスツアー的な感じで案内する事になっている訳だが、俺がツアーコンダクターのような真似をする訳にもいかないので、当然専門の人材を用意してある。それは……
「アクセル、その、本当に私がやるの? こういうのって、もっと立場がある人がやった方がいいんじゃない?」
そう言ってきたのは、シャドウミラーの中でも色々な部署を経験している……雑務担当とも呼べる神楽坂だった。
「そう言ってもな。多分シャドウミラーの中でもお前が一番交流区画に詳しいだろ?」
それが理由だった。
超包子でバイトしていた事もあって、神楽坂は交流区画で数年間の間働いている。
当然交流区画についてはシャドウミラーの中でもトップクラスに詳しい。
裏道や隠れた名店といった場所についても知っている筈であり、そう考えると神楽坂はツアーガイドとして相応しいと言
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ