第59話
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―――創立記念祭 最終日―――
〜特務支援課〜
「いや〜!しかし昨日の話は凄かったな。あの3人、どんだけ修羅場を潜り抜けてんだよって話だぜ。しかもあのフェミリンスっていうお姉さんが本物の”神”って話にはマジでびっくりしたぜ〜!そりゃ、アリオスのオッサンも負けて当然だよな。」
「ふふ………お父様達から話には聞いていましたが、まさか”神”と戦って勝利したなんて、本当に驚きました。」
「うんうん!お父さんたち、凄い冒険をしたんだね!」
「リベールの異変については色々と話は聞いていたけど………真相はそれ以上に驚くべきものだったみたいね。それとまさかエステルさんが”姫神フェミリンス”の心を変えて、契約をするなんて………あの事には本当に驚いたわ………まさか”神”と契約するなんて………」
「フフ………お父さんも一緒に説得した事を忘れないでくださいね?」
「それに”結社”ですか………最先端技術で、エプスタイン財団やZCFを超える勢力があるというのは噂程度には耳にしていましたけど………まさかそのような規模で本当に実在していたなんて………”影の国”でエステルさん達と出会った時、もっと聞いておけばよかったです。」
「ああ………正直、実感はわいてこないよな。まあヨシュア曰く、クロスベルに”結社”の手は殆んど及んでいないって話だけど………」
ランディ達の話を聞いたロイドは頷いた後溜息を吐いて呟いた。
「もしかしたら、エレボニアとカルバードの目が他より厳しいからかもしれないわね。両国の諜報関係者も多く入り込んでいるでしょうから尻尾を掴まれたくないのかも………」
「……それはそれで全然嬉しくない話だな。」
「謎の結社か、大国の諜報組織か、はたまた巨大な犯罪シンジケートか。ま、どれも厄介なのは変わらねぇか。」
「………ですね。」
「つーか、エステルちゃん達が話してくれたおかげでティオすけが隠していた”特殊な事情”がようやくわかったな♪」
「”虚構”によってできた世界………”影の国”………まさかティオがエステル達と共にそんな凄い冒険をしたなんて………」
話が終わった後口元に笑みを浮かべたランディやロイドは驚きの表情でティオを見つめた。
「………あの時は一生分の恐怖や驚きを体験しましたよ。ラグタスやエステルさん達、探索の途中で出会い、契約したラテンニールの助けのお蔭で戻れたようなものです。………長い道のりで現れる”悪魔”や”ありえない存在”達との戦いは最初の頃は何度か死ぬ思いをしましたよ……」
(あっははは!まさかラグタスがそんな面白そうな戦いを体験したとはねぇ!どうせならあたいも巻き込まれたかったよ!その”影の国”とやらに。)
見つめられたティオは溜息を吐いて
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