第59話
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れたばかりだけど……」
「みなまで言わないで、ロイド。」
「ここにいるみなさんはみんなロイドさんと同じ思いですよ。」
「ま、据え膳喰わぬは何とやらってヤツだな。」
「……課長が今日も本部に出ていて幸いでした。」
「そうそう。この事を知ったら、取り上げられるかもしれないしね〜。」
「後はルファディエルさんですね……」
ロイドに尋ねられたエリィ達がそれぞれ頷いている中、難しそうな表情をしたエリナが呟いた。
「―――ルファ姉。」
するとその時、ロイドがルファディエルを召喚し
「………言いたいことはわかっているわ。いざという時は私も全力でサポートするから、大船に乗った気で行きなさい。」
召喚されたルファディエルは静かな表情でロイド達を見回した後、微笑みながら言った。
「……ありがとう。―――みんな………いいのか?俺の我儘に付き合わせる形になると思うんだけど……」
「ふふ、勘違いしないで。私はある意味、あなた以上に”黒の競売会”に興味がある………私の属していた世界に近い人達が集まるみたいだし。」
「わたしは純粋にオークションへの好奇心ですね。レンさんが言っている『面白い出物』というのも気になります。」
「私達は”工匠”としてどんな物があるのか興味があります。」
「そうそう!あたし達が今後何かを創るアイデアになるかもしれないし。」
「いかなる物もアイデアにする……それが”工匠”なのですから。」
「ま、俺はゴージャスでセレブなパーティそのものに興味があるな。美味いモンを飲み食いしてセレブで高めなお姉さんともお近づきになれるチャンス……見逃す手はねえだろうが?」
そしてロイドに尋ねられたエリィ達はそれぞれ賛成の答えを口にした。
「……みんな………―――今日は最終日だ。昼までに一通り仕事を片付けて港湾区の水上バス乗り場に行こう。本当に競売会に潜入するか………”ミシェラム”に行って考えたい。」
「ええ、わかったわ。」
「そんじゃあ、残った仕事をとっとと片付けるとするか。」
「一応、新しい依頼がないか端末もチェックしましょう。」
その後ロイド達は手分けして支援要請を終わらせた後、ミシェラムに行く水上バスに乗る為に港湾区に向かった……………
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