第59話
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なの視線が痛すぎる………)……ほ、他には!他には何か特徴がないのか!?」
見つめられたロイドは疲れた表情になった後、話を変えようとし
(今、思いっきり話を誤魔化したよね?)
(ええ。それも露骨に。)
(まあまあ、2人とも。ここは黙っておいてあげましょう。)
ロイドの行動を見たシャマーラ達はそれぞれ小声で会話をしていた。
「………他に特徴と言っても敵に対してはとんでもない威圧感を出していたぐらいですかね。正直、味方だとわかっていてもあの人が出す威圧感に慣れるのには時間がかかりました。味方だとわかっていても、凄い恐怖を感じるんですよ?」
「……………(な、何となくわかるわ、その気持ち……)」
「まさに”覇王”のオーラって奴か………」
ティオの話を聞いたエリィは心の中で苦笑し、ランディは呟いた。
「………まあ、そのお蔭で大抵の脅しをされても、全然恐怖を感じなくなりましたよ。……例えばルバーチェのあの営業本部長さんの脅しとか、正直こけ脅しのようにしか感じられず、全然恐怖を感じませんでしたね。………”影の国”で出会ったリウイ陛下もそうですが、”影の国”では”悪魔”どころか、伝承にあるような邪悪な魔術師、そして”神”とも戦ったんですから、あれらが出していた威圧感と比べれば、天と地の差ですよ。………まあ、あんなこけ脅ししか出来ない”小物”とリウイ陛下達を比べる方がおかしいのですけど。」
「………………」
「あのガルシアのオッサンを”小物”扱いするほど成長するとは………ティオすけ、お前マジでとんでもない体験をしてきたんだな………」
「ティ、ティオちゃん………その”影の国”で色々な意味でたくましくなったのね………」
そして静かな表情で答えたティオの話を聞いたロイドは口をパクパクさせ、ランディは疲れた表情で溜息を吐き、エリィは表情を引き攣らせながらティオを見つめた。するとその時、扉が開く音がした。
「ちわーす!ライムス運送会社です!」
「あなたは………」
「昨日の運送会社の………」
ビルに入って来た人物――――コリンが潜り込んだ運搬車の運転手を見たロイドとエリィは驚き、仲間達と共に近づいた。
「いや〜、昨日はお疲れ様!でもよかったよ!あの子が無事見つかって!親御さん、心配してただろう?」
「はは、それはもう。」
「アンタの方は会社にどやされなかったか?」
「ああ、配達が遅れたことは警備隊の人に文句言われたけどさ。親父―――社長の方からはそこまでお咎めはされなかったぜ。ま、ちゃんと車内をチェックしろって一発ゲンコはもらっちまったけどさ。
「ふふ………」
「まあ、その程度済んで幸いだったかもしれませんね。」
青年の話を聞いた
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