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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第59話
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尋ねた。

「?どういう人………とは?」

「どうしてリウイ様の事が気になっているの〜?ロイドさん。」

ロイドの疑問を聞いたティオは首を傾げ、シャマーラはロイドに尋ねた。

「いや、まあ………セシル姉が複数の女性と結婚している事をわかっていながら結婚した人ってどういう人なのか気になるし………」

尋ねられたロイドは苦笑しながら答えた。

「………まあ、唯一の欠点を除けば男性として完璧な人かと。財力、容姿、強さの全てが完璧な人ですよ。性格だって、普段から恐そうな雰囲気を纏っていますけど、実際話したら身分とかあまり気にしないわりと気さくな方ですから。なのでセシルさんも超お買い得な男性をゲットしたと思います。」

「………今更だけど、”英雄王”って反則すぎだろ……この写真で見る限り滅茶苦茶イケメンだし、あのメンフィルの元皇帝なんだから金なんか唸るほどあるし、しかも”大陸最強”って謳われているんだから、あらゆる意味で”世界最強”の男じゃねえか!」

「で、でも欠点もあるって話じゃないか。……ちなみにどんな欠点を持っているんだ?」

ティオの説明を聞いたランディは疲れた表情で溜息を吐いた後悔しそうな表情で叫び、その様子を見たロイドは苦笑した後ティオに尋ねた。

「………ロイドさんと一緒ですよ。」

「へっ……………」

しかしジト目に見つめられたティオの言葉を聞いて呆け

「リウイ陛下………無自覚で女性を惹きつけるとんでもない女タラシですから。”影の国”の時だってこの人―――シルフィエッタ姫って言うんですけど、最初はシルフィエッタ姫、わたし達と出会った時にリウイ陛下達―――”闇夜の眷属”に恐怖や嫌悪感があったんですけど、短期間でリウイ陛下、無自覚でシルフィエッタ姫に自分を惚れさせて、自分達への恐怖や嫌悪感を無くしていましたから。しかも”影の国”から帰還後、シルフィエッタ姫を側室の一人にしたそうです。『英雄色を好む』とはまさにこの人の事でしょうね。」

「………言われてみれば確かに。」

「……………よかったわね、ロイド。あのリウイ陛下と共通点があるなんて、光栄な事じゃないかしら?」

「アハハ………」

「「フフ………」」

ティオの話を聞いたランディは目を細めて、蔑みの表情のエリィや苦笑しているシャマーラ達と共にロイドを見つめ

「ちょ、ちょっと待ってくれ!いつ、俺がそんな事をしたんだよ!!」

見つめられたロイドは慌てた。

(リウイ陛下と違って、責任をとらないところが余計に性質が悪いわね………)

(そうですね。)

(この弟王めっ!)

そしてエリィとティオはジト目でロイドを見つめながら小声で会話し、ランディは悔しそうな表情でロイドを見つめ

「(ううっ、みん
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