第59話
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の貴女は私の姉の”イリーナ・マクダエル”か、初代”イリーナ”皇妃………どちらが”今”のお姉様なのですか………?)………まさか異世界の伝承にあった禁忌の存在――――”神殺し”にそんな哀しい事実が隠されていたなんて………」
エリィは心の中で迷った後、悲痛そうな表情をしてセリカやサティアを見比べた後
「………とは言っても、将来サティアさんはエステルさんの子供として生まれ変わりますから、近い将来2人は幸せになれますよ。」
「そう………で、でもまさかエステルさんに”女神”の魂が宿っていて、さらに”神剣”を持っている上、扱えるなんて驚きね………」
ティオに言われて微笑んだ後、ある事に気付いて表情を引き攣らせながらエステルが映っている部分を見つめていた。
「なんつーか………どれも話が壮大すぎて現実味が出てこねぇな………正直言って、”神話”を聞いているような気分だったぞ………つーか、ロイド。今の話を聞いて思ったが俺達がエステルちゃん達をライバル視するなんて、無謀じゃねえか?」
「うっ………!ま、まあ気の持ちようは自由だろう?目標は高ければ高いほど、俺達も成長できるしさ。」
そして疲れた表情で溜息を吐いたランディに視線を向けられたロイドは唸った後、苦笑しながら言ったが
「………その目標が高すぎると言っているんです。冗談抜きでエステルさん、”神”に近い存在ですよ?ただでさえあの人、生まれ変わったラピス姫やリン姫の力を使ったらとんでもなく強い上、契約している異種族達はどれも高位の存在で中には”魔神”やルファディエルさんやラグタスより高位の天使―――”主天使”もいて、さらに”神”―――”フェミリンスさんやサティアさんの加護で”神”の力も扱えるんですよ?それこそ、エステルさんが本気になれば一国を滅ぼすことも可能だと思います。」
「ええええええっ!?」
「出鱈目すぎだろ、エステルちゃん………」
「………冗談抜きで、私達が一生頑張っても追いつけそうにない相手よね………」
ジト目のティオの言葉を聞いてロイドは驚き、ランディとエリィは疲れた表情で溜息を吐いた。
「ハ、ハハ………でも、ティオだって、エステル達の戦いについて行けたんだろう?俺達もいつか、そうなれるよ。」
「………あの。完全に人間の範疇から離れて、もはや人外としか言いようがないエステルさんとわたしを一緒にしないでくれますか?さすがにあんなどう考えても”人間”止めているとしか思えない強さを持っているエステルさんと一緒にされては困りますし………」
そして苦笑しながらロイドに見つめられたティオはジト目で突っ込んだ。
「ハハ………そうだ、ティオ。リウイ陛下って、どんな人なんだ?」
突っ込まれたロイドは苦笑した後、話を変えてティオを見つめて
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