第57話
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「…………………………」
「これが―――私達夫婦が背負った罪です。すみません………長々とつまらない話を………」
「………そんな事が……」
ソフィアが涙ぐんでいる中、辛そうな表情で言ったハロルドの言葉や話を聞いたロイドは考え込み
「その………何と言ったらいいか………」
「………因果な話ッスね。」
「…………………………」
エリィとランディは辛そうな表情になり、ティオは黙り込んでいた。
「ですが………この子が大きくなり、娘の面影を次第に見せるようになるにつれて………いつしか私達は罪悪感に苛まれるようになりました。………あの小さな手を手放さなければよかった………苦しくても、辛くても親子一緒にいればよかった………そんな後悔ばかりをするようになっていったんです………」
「………そこで私達は改めてこう思い込む事にしました。コリンを授かることができたのは亡き娘と女神が導いてくれたから……だからこそ私達一家は………絶対に幸せにならなくてはならない。それが娘に報いる事ができるたった一つ方法なんだと……身勝手な理屈なのは百も承知しているのですが………」
「ハロルドさん……」
「………それもまた一つの考え方ではないかと。」
「ああ……変に悔やんで立ち止まるより遥かにいいぜ。」
辛そうな表情で語るソフィアとハロルドをエリィは辛そうな表情で見つめ、ティオは静かな表情で声をかけ、ランディが続けた。
「はは……ありがとうございます。……しかし………不思議な事もあるものですね。コリンを助けてくれたお嬢さん……私と同じ髪の色だったそうですが。あの子も――――亡くなった娘も同じスミレ色の髪だったんですよ。」
「あ……」
「それで……」
「ええ……まるであの子が天国からコリンを守ってくれたみたいで………―――あの、皆さん。そのお嬢さんを見かけたらどうか連絡をいただけませんか?改めてお会いして……心からのお礼をお伝えしたいんです。」
「―――わかりました。………もし、連絡がついたら必ずあの子に伝えておきます。」
その後ロイド達はヘイワーズ夫妻達を見送り、レンが隠れているロイドの自室に戻った……………
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