第57話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
泣き崩れているソフィアと頭を深々と下げたハロルドの態度にランディは考え込み、ティオは戸惑った様子で見つめていた。
「ん………」
その時、コリンが目を覚まし、手で目をこすっていた。
「コリン………」
「あれぇ………?どうしてパパとママがいるのぉ〜?」
「ああ、コリン………!」
「……良かった………本当に………!ダメだぞ………?ママたちに心配をかけたら………」
「???あのね、あのね〜!とってもたのしかったのー!みっしぃのクルマを追いかけて知らないトモダチもいっぱいできて!かくれんぼしてニモツばっかりのクルマにのったらまっくらで〜!おそとに出たらすごくキレイできいろいチョウチョウを見つけて!それで、それでね………あれぇ………?スミレ色のおねえちゃんは〜?」
「スミレ色の………」
「おねえちゃん………?」
コリンが呟いた言葉を聞いたハロルドとソフィアは不思議そうな表情で尋ねた。
「うんー!あのね、あのね!とってもつよかったのー!やさしくっていいにおいがして………それでね……パパとおんなじスミレ色のカミをしてたんだよ〜!?」
「え………」
そしてコリンの説明を聞いたソフィアは信じられない表情をし
「あの……その娘さんというのは!?」
ハロルドは血相を変えてロイド達に尋ねた。
「その………コリン君を捜すのを手伝ってくれた女の子なんです。外国の旅行者みたいで………身元はちょっとわからないんですが。」
「そ、そうだったんですか………」
「………そんな事って………」
「おねえちゃん………また会いたいなぁ………むにゃ………そしたらもういちど………あそんでもらって………」
ロイドの説明を聞いたハロルドとソフィアが驚いている中、コリンは無邪気な笑顔を浮かべた後、再び眠りだした。
「あ……」
「………すーすー………」
「コリン………」
「はは………また寝てしまったか………」
「よかったらそのまま寝かせてあげてください。こちらは大丈夫ですから。」
「ありがとうございます。本当に何から何まで………しかし………私と同じ髪の色の娘さんか。これも女神とあの子のお導きかもしれないな………」
「ええ………私もそう思います。」
「その……何か事情がおありみたいですね?」
ハロルドとソフィアが呟いた言葉を聞いたロイドは真剣な表情で尋ねた。
「ああ、いえ………」
尋ねられたハロルドは誤魔化そうとしたが
「………あなた、私は大丈夫です。ここまでして頂いたのですから少しは事情をお話しないと………」
「………そうだな。」
ソフィアに言われて、静かに頷いた。
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ