第56話
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せた!
「…………………」
それを見たコリンが呆けたその時、レンはコリンを抱きかかえて、後ろに跳躍し、レンと交代するかのようにロイド達が駆け付けた!
「お兄さんたち、お願い………!」
「―――任せろ!」
「残りは片付けるぜ!」
そしてロイド達は狼型の魔獣との戦闘を開始し、協力し合って、若干苦戦しながらも魔獣達を倒した!
「ふう………」
「正直、危なかったぜ………」
戦闘を終えたロイドとランディは安堵の溜息を吐いた。
「そうだ………レンちゃんとコリン君は!?」
そしてある事を思い出したエリィは声をあげた後、コリンを抱きかかえているレンにロイド達と共に近づいた。
「…………………………」
「………もう、大丈夫よ。コワイ魔獣はお兄さんたちが退治してくれたから………だから、安心していいわ。」
黙り込んでいるコリンにレンが優しげな口調で言ったその時
「ふえっ………うくっ………」
「ちょ、ちょっと………」
コリンは泣きそうな表情になり、それを見たレンが戸惑ったその時
「うううううっ………うわあああああああああん!」
コリンは大声で泣き始めた!
「ど、どうして泣くのよ………もう危なくないって言ってるのに………あなたなんか………あなたなんか………本当は助けるつもりなんて………ゼンゼンなかったのに………!」
コリンの行動を見たレンは戸惑った後、辛そうな表情で叫んだ。
「………レン………」
「レンさん………」
「バカみたい………!……ほんとバカみたい………!見てるだけって決めたのに………!絶対に関わらないって決めたのに………!どうして………どうしてレンは………!」
「レンちゃん……」
「…………………………」
仲間達がそれぞれ辛そうな表情でレンを見つめる中、考え込んでいたロイドはレンの近くに歩いて膝をつき
「―――君の事情は知らない。でも、きっと君は君の大切なものを守ったんだ。他ならぬ君自身の手で。その腕に感じてるぬくもりが何よりの証拠だよ。」
優しげな口調でレンに言った。
「っ………」
「不甲斐ないけど、俺達は君の手伝いをしただけだった。でも、それでも光栄に思う。レン―――君が君の大切なものを守る手伝いができて。」
「ううっ………ああっ………うわあああああああああん!」
「ふえええええええええええん!」
そしてロイドの言葉を聞いたレンはコリンと共に大声で泣き叫んだ!
その後コリンを保護したロイド達はレンと共に支援課のビルに戻った……………
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