第56話
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だからレンは最後まで見届ける必要がある。ふふっ………たとえどんな運命があの子に降りかかったとしても。」
「あなた………それでも”あの方達”の子供なの?」
「レンさん、何を考えているんですか?」
不敵な笑みを浮かべて語ったレンの言葉を聞き、厳しい表情でレンを睨み、ティオは真剣な表情でレンを見つめて尋ねた。
「よくわからんが妙に拘ってるみたいだな。時間が惜しい。ロイド、連れて行こうぜ。」
「ああ。―――レンちゃん。君がただの女の子じゃない事はわかったけど、無茶はしないこと。それだけは守ってくれ。」
「わかったわ。それと、レンのことは呼び捨てにしてちょうだい。何だかちょっとくすぐったくなってきたわ。」
「はは、了解だ。―――よし、それじゃあすぐにでも西口に向かおう。西クロスベル街道に出てコリン君を捜すんだ。」
「ええ………!」
「了解です………!」
「………………………」
ロイドの言葉にエリィとティオは頷き、レンは複雑そうな表情で黙り込んでいた。その後西クロスベル街道に向かったロイド達は途中に止まっている運搬車の運転手から状況を軽く聞いた後、急いでコリンを捜しながら街道を進んで行くと、子供の声が聞こえ、その方向を見ると写真通りの子供が無邪気な笑顔で蝶々を追いかけていたので、それを見て安心したロイド達は保護する為に子供―――コリンに近づいた。
〜西クロスベル街道〜
「はあ、あれを追ってここまで来ちゃったのか………」
「ハハ、随分と好奇心旺盛なガキンチョだな。」
「……………………」
蝶々を追いかけているコリンを見たロイドとランディは苦笑し、レンは黙り込んでいた。
「ふふ、それじゃあ保護するとしましょうか………」
そしてエリィが微笑みながら言ったその時
「あっ………!」
「あれは………!」
なんと蝶々を追っていたコリンが段差から現れた狼型の魔獣に囲まれた!
「ふえ………?」
魔獣に囲まれたコリンは首を傾げ
「まずい………!」
「クッ………間に合うか!?」
「あの数だと牽制も………!」
それを見たロイド達がそれぞれ武器を構えて表情を歪めたその時!
「………っ……!」
レンは大鎌を構えて魔獣達にすざましいスピードで詰め寄り
「なっ……!?」
「レンさん……!?」
それを見たロイドとティオは驚いた。
「はわ〜っ………」
そして魔獣に囲まれたコリンが呆けていたその時!
「さがりなさいッッ!!」
大声のレンの警告が聞こえ
「邪魔よっ!!」
コリンの傍に現れたレンがクラフト―――カラミティスロウを放って、数体の魔獣を真っ二つにして絶命さ
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