暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第56話
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連絡を入れてみて。多分、あの子の行方がわかるはずよ。」

「………お見事。」

「あの………どうなってるの?」

「さっきから何やってんのか完璧に付いていけねぇんだが………」

レンの行動にロイドは苦笑し、エリィとランディは戸惑い

「―――なるほど。やはりレンさんが”仔猫(キティ)”なんですね。」

ティオは納得した様子でレンを見つめて言った。

「ええっ!?」

「おいおい………マジでどうなってるんだよ!?」

一方ティオの言葉を聞いたエリィとランディはティオを見つめた。

「うふふ、ティオも昨日は遊んでくれてありがとう。でも今は、それは後回しにした方がいいんじゃないかしら?」

「……まあ、確かに。」

「よし………さっそく連絡してみよう。」

ロイドは受け取った連絡番号に通信をした。

「もしもし!どちらさま!?」

すると慌てた様子の青年の声が聞こえて来た。

「あ………えっと、クロスベル警察、特務支援課の者ですが………」

「!!よ、よかった!ギルドか警察あたりに連絡しようと思ってたんだ!でもオレ、どっちの番号も知らなくてそれで親父に連絡して………っ!」

「お、落ち着いてください。慌てているみたいですけど………いったい何があったんですか?」

「そ、それが………お、お、男の子がどこかに行っちゃったんだ!」

「え………」

「いまオレ、西クロスベル街道の途中で停車してるんだけど………!物音がすると思って荷台を確かめたら小さい男の子がいて………!なんか忍び込んだらしくてこのままベルガード門に行くのもアレだし、会社に相談しようとしたんだけど………!そしたら通信してる間にその子、どっかに行っちゃってさ!!」

「!!!」

「ど、どうしたの?」

青年と会話をし息を呑んだロイドの様子を見たエリィは尋ねた。

「ああ………ちょっとまずい事になった。」

そしてロイドは手短に状況を説明した。

「え…………」

「………そんな………」

「マズイな、そいつは………!」

状況を聞いたレンは呆け、ティオとランディは真剣な表情で呟いた。

「ああ、すぐに街道に出よう。………大至急、そちらに向かいます。あなたは下手に動かないでその場で待機しててください。その子が戻ってくるかもしれません。」

「よ、よろしく頼む!とにかく急いでくれ………!」

そしてロイドは通信を止めた。

「急いで西口に出よう。それとレンちゃん、君は………」

「………ついていくわ。足手まといにはならないからレンも同行させてちょうだい。」

「で、でも………」

レンの申し出を聞いたエリィは戸惑ったが

「あの子の行方を突き止めたのはレンよ。
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