1部分:第一章
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してかけてからだ。そのうえでだった。
部屋の中にあった鞭を取り出してだ。乱暴に冷たいコンクリートの上に転がした妻に対してだ。こう尋ねたのである。
「それでどうされたい」
「今日はですね」
「鞭か。それとも他のことか」
「まず鞭を」
その鞭を持つ夫をだ。恍惚とした顔で見上げながら言う妻だった。
「それで私をおぶち下さい」
「それだけか?」
「いえ、それからです」
鞭だけではなかった。さらにだった。
「私を犯して下さい」
「どういった感じで犯されたい」
「後ろから獣の様に」
自分がそうされる姿を想像しつつだった。
美也子は恍惚の中で目を潤ませてだ。言うのだった。
「この髪を掴んで」
見れば黒い豊かな髪だ。セットしてあるのが余計に悩ましい。
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