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Blue Rose
第十五話 変わる為にその十三

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「あそこにもね」
「行ってみるか」
「そうしてみるよ」
「そうか、佐世保も行くんだな」
「ハウステンボスもね」
 優花はこの場所の話もした。
「時間とお金があったら行くよ」
「あそこもいいらしいな」
「凄く奇麗らしいね」
「何度も行く人がいる位だからな」
「うん、だから僕もね」
「行ってみるんだな」
「そうしてみたいよ」
 そこにというのだ。
「是非ね」
「そうか、じゃあ俺が行ったらな」
「うん、その時はね」
「二人で長崎だけじゃなくてな」
「佐世保にもハウステンボスにもね」
「行こうな、親には適当に言ってな」
 そしてというのだ。
「会いに行くからな」
「ご両親にもだね」
「御前自身のことは話せなくてもな」
「友達がいるって行って?」
「それで行くな」
 そうするというのだ。
「だから待っていてくれよ」
「うん、じゃあね」
「一人でいる時は多いにしてもな」
 長崎に行くことになる優花のことをだ、龍馬はさらに話した。
「それでもな」
「僕はだね」
「ああ、一人じゃないんだからな」
「姉さんがいて龍馬がいてくれるからね」
「御前は絶対に一人じゃないんだ」 
 龍馬も言うのだった、このことを。
「だから安心しろよ」
「姉さんもそう言ってたよ」
「そうだろ、優子さんだっているんだからな」
「二人だね、あとね」
「あと、何だ?」
「姉さんこうも言ってたんだ」
 百貨店の中、その様々な店が並ぶその中を二人で歩きながらだ。優花は龍馬に話した。今二人がいるい場所は食品のコーナーだが菓子や肉、野菜や果物その他に様々に調理された食品を出している店が賑やかに規律正しくある。
 その店と人の中を進みつつだ、優花は龍馬に言うのだ。
「絶対に孤独な人はいないってね」
「どんな人もだな」
「うん、誰か支えてくれる人がいるって」
「完全に一人の奴はいないか」
「そう言ってたよ」
「そうだな」
 龍馬は優花のその言葉に頷いた。
「そんな奴もいないな」
「よく周りを見れば絶対にね」
「どんな状況でもか」
「助けてくれる人はいるってね」
「優子さんが言ってたんだな」
「だからどんな状況でも」
 例えどれだけだ、苦しく悲しく絶望するしかない状況でもというのだ。
「一人ではどうしようもない時でもね」
「助けてくれる人はいるか」
「そう言ってたよ」
「そうだろうな」
 龍馬は優花のその言葉に頷いた。
「世の中はな」
「そうだよね」
「ああ、人はな」
「誰かがね」
「助けてくれるな」
「そういう人がいてくれてるよね」
「それに気付くかどうかか」
 考える顔でだ、龍馬は言った。
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